・・・ってそもそも第一話タイトルからしてレトロだよね。
こちらもノイタミナ枠。
坂口安吾原作というふれこみにちょっと期待していたのだけど、こちらも、結局、なんだかよくわからない因果の能力だけで真相が解明されてしまう。
というか、真相を自動的に犯人が吐露してしまう感じ。
毎回こうなのかなぁ。
安吾というよりも、清涼院流水のJDC探偵みたい。
となると、犯罪の謎解きがどうこうというよりも、犯人の動機や心理、そのように至らしめた社会環境を描く、というのが大きな構成になるのかな。で、その社会環境がここでも戦争。
うーん、なんだか、ギルティクラウンと大して変わらないなぁ。
異能と戦争
で、こちらのほうが、一応安吾を原作に持つ分、相応の歴史的現実感も伴うわけで。
そのあたり、時代感覚をうまくずらして現代?に構成しなおしたところはなんだかんだいてうまい気がする。
ということで、似てるけど、UN-GOの方が、ギルティよりもまとまってるかな。
BONESが制作、というのも安定感の一つのように思えるが。
ただ、それはノイタミナ枠の中での大同小異でしかなくて、そもそものノイタミナ枠についての違和感自体は、ギルティの方で書いたことと変わらない。
フジテレビっぽさも昔のドラマの印象を引きずってる所があるからだけど。
ただ、ドラマって、なんだかんだいって、俳優の印象や、俳優の演技力に左右される所があって、演出や構成の意図通りの結果を呼び込まないわけだけど、そういう人的要素がよりコントロールできる分、アニメのほうが制作側の意図が透けて見えやすいように思えてきた。
もともと、アニメ自体が全能感を与える要素が強いから。
それを、かなりあざとく使い切ってる印象がある。
きっとそういう空気がどうも鼻についているのだろうな。
単に演出過多というのではなく。