うーん、微妙な展開。
微妙というのは、これネギま!の終了フラグ?、の空気をかなり漂わせているから。
刹那を軸とした、魔法世界参加組の未来像の発表会。
好意的に解釈すれば、彼女らなりの魔法世界編での成長を一度きちんと描いておいて、それが、今後の展開の上で、彼女らの行動を支える動機や理由になる。そのために、いいタイミングだから、ここで一度振り返っておきましょう、ということ。
特に、龍宮とユエの魔法世界との関わり方を示したのが、大きいかな。
あ、あと、このかがマギステル・マギになるという決意の実践の部分も。
個人的には、茶々丸と千雨の自分から地雷を踏みに行く感じがよかったがw
その茶々丸と同じ思考回路とエヴァに指摘された刹那は、ホント、平時にはイロモノキャラとして扱われてしまうのが不憫。
しかし、ここで、学園祭でエヴァと戦った時の約束が生きてこようとは。
連載も長く続くといろいろとあるものだ。
そのエヴァがいうところの、ネギと明日菜の決意の代償(というかその結果失ったもの?)というのが、次回の、最後の稽古でわかるのかね。
普通に考えれば、エヴァ同様、不死の存在になってしまったこと、あるいは、他の学生たちと同じ時間を生きることができなくなってしまったこと、を指しているのだろうが。
その裏面として、だからこそ、逆に不死を返上して、みなと同じ人生のスケールで生きることを選択した、という方向もあるかもしれない。
ま、あまり、ここは悩んでも仕方が無い。
気になるのは、意外なくらい、ネギと明日菜が昔のような仲良しに戻っているような描写がされていたこと。
「ネギについては神楽坂一択だろう!」というのは、魔法世界で事あるごとに、千雨が叫んでいたことだけど、いざ事件が収まってしまうと、ホントに、元の鞘にもどるように、明日菜がネギの横にいるのね。
これはホント意外。
というか、明日菜がネギの横にいないことでむしろ、物語が動いていたのが魔法世界編だったんだな、ととても思った。実際、明日菜がいなくなってから(絵的には、栞の化けた明日菜がずっといたわけだけど)、いわば誰もが認める?本命の不在で、のどかやユエ、クー、茶々丸、そして千雨の、そわそわする気持ちも盛り上がっていたわけで。
うーん、これは結構、新鮮な発見。
最初に微妙といったのは、こうした「安定感」のある世界をここのところずっと見せられ続けているのが、それを覆すためのものであるのかどうか、というところに尽きる。
つまり、また明日菜がいなくなる、あるいはそれに準じる人やモノが消える、とかね。
もちろん、そうではなくて、このままあっさり終わってしまうこともありえなくはない。
前回のエントリーで書いたように、アーティファクトとパクティオーをきっかけにした魔法の解明、ナギの救出、という方向にもう一回ガツンと物語をふって欲しい気はするものの、結構微妙なのかな、とも思う。
で、もしも、この先、新章突入、ということがあるのだとすれば、ちょっと物語の構成として軌道修正して欲しいところは、魔法世界編の最後のバトルの反動のような、ここのところの日常ラブコメ描写の固め打ちをどうかして欲しい、ということかな。
要するに、バトルとラブコメをバラバラに描くような単調な物語を何とかして欲しいということ。両者をほどよくブレンドして欲しい。
というのも、ここのところのネギま!はなんだかチグハグしているから。
で、どうしてだろう、と思ってる中で浮上したのが、バトルとラブコメの描き分けのところ。これは、どちらもとって付けたような極端描写になってしまって、なんか、デジャビュ感がとても大きくなる。
そのあたりは、もう少し、緩急をつけて欲しいと思ったりする。
ということで、来週のエヴァの最後の稽古が、ここのところの物語の転回点になってくれることを願う。
一番いいのは、稽古の最中にいい話をネギ、明日菜、エヴァ、の間で行われて、師匠ありがとう!と二人がエヴァに詰め寄ろうとした所で、新たな怪物=謎が闖入し、物語を強制的に動かす、というものかな。
昔のように、サスペンス成分を増してくれることに期待。