アクセル・ワールドが面白かったので、自然な流れで読んでみた・・・のだが。
こちらはビミョーかなぁ・・・
なんで、読者人気で行くと、アクセル・ワールドよりもこちらのほうが人気が高いのか、よくわからんよ。
・・・と4巻ぐらいまでは思っていた。
というか、1、2巻はマジで何が面白いのか全然わかんなかったし。
思いっきり書き手の自己満足の展開でしかないだろ、と。
3、4巻も。
いや、それよりも何よりも、そもそもSAOじゃないじゃん、と。
で、ようやくいったいこのSAO、というか3巻以降だとALOだけど、この世界が何をしたいのか、がわかってきたのが5巻以降かな。
正直なところ、シリーズ構成という視点で考えるなら、むしろ、この5巻から始まるべきと感じた。で、そのとおり、これ以降、ようやく読む気が起きてきた。
で、ここで大事なのは、
ALOという世界の成り立ちの秘密に迫ろうとする展開
特にSAOを作った茅場晶彦の真意を探ろうとする展開
「ラフィン・コフィン」という、物語のヒール(悪)役の登場
シノンという、キリトとアスナの間を微妙にかき回すキャラの登場
の四点。
これがきちんと揃ったのが6巻の最後なんだよね。
で、以降は基本的にこのラインで進む。
7巻は、主人公がキリトではなくアスナの回だけど、結局、そこでの悲劇を通じて明らかになったのは、茅場がやろうとしていた、SAO/ALOの世界の秘密の発端が示される、という感じ。もちろん、医療利用と戦争利用という、いわばダイブ技術の、善悪両極の利用方法が示されることで、SAO/ALO世界創造の発端に色々と考えが行かないではいられなくなる。
この世界への秘密は、アクセル・ワールド10巻の中の短編と、ソードアート・オンライン9巻(まだ途中)のプロローグの中でかなり雄弁に語られるようになる。
ここまで来ると、ソードアート・オンラインはアクセル・ワールドのいわば前日譚と見ることができるようになるし、逆に、アクセル・ワールドがソードアート・オンラインの世界を継承しているともいえる。確かに二つのシリーズが重なり始めていて、その分、やっぱり物語に深みが増してきているし、そうなると今度は、最初はなんかつまらないな、と思っていたソードアート・オンラインの1巻の物語が、いわば「全ての始まりの物語」というように位置づけられて、異なる意味を持ち始めてくる。
まぁ、多分、このあたりの構成の複層化にともなう深みというのは、両方のシリーズが走り始めてから、必要なエピソードを両方のシリーズに振り分けて行ってる感じ。これは、企画として同時並行の刊行となったから、という偶然もあるのだろうけど、ちょっと面白い。
SAO9巻の中で、AWの中で出てきたキーワードが出てきたときには、普通にへぇ、そう来ますかぁ、と感心したもの。
なんだろうなぁ、『境界線上のホライゾン』が『終わりのクロニクル』と同時並行で出版されたらどうなるか、ってシミュレーションしてるような感じかな。ホライゾンが一応クロニクルの、時代を超えた続き、であるのと同じように、AWはSAOの多分30年後の世界とかを描いているのだけど。でも、AWとSAOは同時刊行されているので、両方でひとつの世界を作っていく、という感じがより強くて。それが面白いところ。
あと、SAOの8巻については、シノンがALO世界に登場したキャリバーがやっぱり面白かったかな。バカバカしさも含めて。うまいのは、ここでシノンをALOのパーティの仲間として登場させておきながら、9巻では、キリトとアスナと三人で登場する場面を作っていく。それはもちろん、シノンが関わった例の事件が9巻にも影を落とすからなのだけど、それによって俄然物語の緊張感が高まってくる。
加えて9巻の展開では、夢が大きな役割を果たしていて、要するにそれをどのように一般化するかがどうやらSAO/ALO世界を作った茅場の真意に通じる鍵のように見える。で、それはまた直接的にAWの加速世界の成り立ちにも通じていく。
となると、俄然、AWの黒幕チームがSAOの誰かの末裔なのか???とか勝手に妄想が膨らんでいくよね。
ということで、AWとSAOの二つが時間線は全然別なのだけど、微妙にクロスオーバーしていくところが面白いなぁ、と思う。
で、結局、両方とも楽しんでいるわけだし。
そうなると、アニメ化もAWがSAOに1クール先行して始まるのも、もしかしたら映像的にも、両方のクロスオーバーを考えているのかな、とかも考えてしまう。もちろん、AWが2クールでどこまでやるのかにかかっているのだが。
ということで、9巻をちゃんと読んだら、改めて書くかも。
ただ、9巻って物語としては完結していないようだから、次の10巻を待ったほうがいいのかもしれないが。でも、それだと初夏ぐらいになってしまうのだろうなぁ。
なんにせよ、はじめは微妙だったけど、最終的にはSAOは面白いと思えてきた。
気になってる人は6巻まで読んでから判断していいと思う。
ちなみに、7巻は比較的頁数も少ないこともあって一気に読めた。
だから、7巻まで読んで判断してもいいのかも。
こちらはビミョーかなぁ・・・
なんで、読者人気で行くと、アクセル・ワールドよりもこちらのほうが人気が高いのか、よくわからんよ。
・・・と4巻ぐらいまでは思っていた。
というか、1、2巻はマジで何が面白いのか全然わかんなかったし。
思いっきり書き手の自己満足の展開でしかないだろ、と。
3、4巻も。
いや、それよりも何よりも、そもそもSAOじゃないじゃん、と。
で、ようやくいったいこのSAO、というか3巻以降だとALOだけど、この世界が何をしたいのか、がわかってきたのが5巻以降かな。
正直なところ、シリーズ構成という視点で考えるなら、むしろ、この5巻から始まるべきと感じた。で、そのとおり、これ以降、ようやく読む気が起きてきた。
で、ここで大事なのは、
ALOという世界の成り立ちの秘密に迫ろうとする展開
特にSAOを作った茅場晶彦の真意を探ろうとする展開
「ラフィン・コフィン」という、物語のヒール(悪)役の登場
シノンという、キリトとアスナの間を微妙にかき回すキャラの登場
の四点。
これがきちんと揃ったのが6巻の最後なんだよね。
で、以降は基本的にこのラインで進む。
7巻は、主人公がキリトではなくアスナの回だけど、結局、そこでの悲劇を通じて明らかになったのは、茅場がやろうとしていた、SAO/ALOの世界の秘密の発端が示される、という感じ。もちろん、医療利用と戦争利用という、いわばダイブ技術の、善悪両極の利用方法が示されることで、SAO/ALO世界創造の発端に色々と考えが行かないではいられなくなる。
この世界への秘密は、アクセル・ワールド10巻の中の短編と、ソードアート・オンライン9巻(まだ途中)のプロローグの中でかなり雄弁に語られるようになる。
ここまで来ると、ソードアート・オンラインはアクセル・ワールドのいわば前日譚と見ることができるようになるし、逆に、アクセル・ワールドがソードアート・オンラインの世界を継承しているともいえる。確かに二つのシリーズが重なり始めていて、その分、やっぱり物語に深みが増してきているし、そうなると今度は、最初はなんかつまらないな、と思っていたソードアート・オンラインの1巻の物語が、いわば「全ての始まりの物語」というように位置づけられて、異なる意味を持ち始めてくる。
まぁ、多分、このあたりの構成の複層化にともなう深みというのは、両方のシリーズが走り始めてから、必要なエピソードを両方のシリーズに振り分けて行ってる感じ。これは、企画として同時並行の刊行となったから、という偶然もあるのだろうけど、ちょっと面白い。
SAO9巻の中で、AWの中で出てきたキーワードが出てきたときには、普通にへぇ、そう来ますかぁ、と感心したもの。
なんだろうなぁ、『境界線上のホライゾン』が『終わりのクロニクル』と同時並行で出版されたらどうなるか、ってシミュレーションしてるような感じかな。ホライゾンが一応クロニクルの、時代を超えた続き、であるのと同じように、AWはSAOの多分30年後の世界とかを描いているのだけど。でも、AWとSAOは同時刊行されているので、両方でひとつの世界を作っていく、という感じがより強くて。それが面白いところ。
あと、SAOの8巻については、シノンがALO世界に登場したキャリバーがやっぱり面白かったかな。バカバカしさも含めて。うまいのは、ここでシノンをALOのパーティの仲間として登場させておきながら、9巻では、キリトとアスナと三人で登場する場面を作っていく。それはもちろん、シノンが関わった例の事件が9巻にも影を落とすからなのだけど、それによって俄然物語の緊張感が高まってくる。
加えて9巻の展開では、夢が大きな役割を果たしていて、要するにそれをどのように一般化するかがどうやらSAO/ALO世界を作った茅場の真意に通じる鍵のように見える。で、それはまた直接的にAWの加速世界の成り立ちにも通じていく。
となると、俄然、AWの黒幕チームがSAOの誰かの末裔なのか???とか勝手に妄想が膨らんでいくよね。
ということで、AWとSAOの二つが時間線は全然別なのだけど、微妙にクロスオーバーしていくところが面白いなぁ、と思う。
で、結局、両方とも楽しんでいるわけだし。
そうなると、アニメ化もAWがSAOに1クール先行して始まるのも、もしかしたら映像的にも、両方のクロスオーバーを考えているのかな、とかも考えてしまう。もちろん、AWが2クールでどこまでやるのかにかかっているのだが。
ということで、9巻をちゃんと読んだら、改めて書くかも。
ただ、9巻って物語としては完結していないようだから、次の10巻を待ったほうがいいのかもしれないが。でも、それだと初夏ぐらいになってしまうのだろうなぁ。
なんにせよ、はじめは微妙だったけど、最終的にはSAOは面白いと思えてきた。
気になってる人は6巻まで読んでから判断していいと思う。
ちなみに、7巻は比較的頁数も少ないこともあって一気に読めた。
だから、7巻まで読んで判断してもいいのかも。