BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法先生ネギま! 第37巻 感想

2012-02-18 07:26:17 | UQH/ネギま!
扉でいきなり、次回38巻で完結、とあるから、ああホントに終わるのだな、と思った。

で、その扉に

「はたして明日菜はどうなってしまうのか!?
ネギvsナギ(?)の決着は!?」

とあった。

前半の明日菜がどうなるか、というのは先週の352時間目で明らかになったからいいとして、気になるのは次の行の「ナギ(?)」の部分。

この「ナギ(?)」は普通に考えると「ナギと思っていたのはホントにナギなのか?」というニュアンスだよね。であれば、前に書いたように、今まで、ナギと思って読まされきた(ナギの格好をした)人物は、実はタイムマシンを使って未来からやってきたネギがナギになりすましていた!、という見方(というか、オチ)がホントにあるんじゃないか、という気にさせられた。

で、このオチがホントにありそうな気になってきたのは、この37巻の中で、ネギが千雨に魔法世界を救うために火星のテラフォーミング計画を説明するところで、千雨から

「(ファンタジーだとばかり思っていたけど)SFかよ?」

と突っ込まれているところ。

そう、ファンタジー的結末ではなくて、SF的結末にする、ということが、一応、読者視点代表の千雨によって確認されているわけで。

つまり、ファンタジー的な、囚われの姫?であるナギを救い出しに、ネギをはじめとする英雄様ご一行が波乱万丈の冒険をしたあげくに見事クエストを完了させる!、という展開にはしない。

そのようなファンタジー的結末ではなく、SF的な、ということは、ここまでネギま!ででてきたものでいえば、タイムマシンというSF的ガジェットで解決します!って宣言しているといっていいのだろう。

ということで、多分、完結に関するヒントは既に本編に散りばめられていると思ったほうがいいのだろうな。

というのも、結局、例の昨年のネギま!の映画のスケジュールを考えると、この完結スケジュールはもう3年ぐらい前から計画してやってきたように思えるから。つまり、魔法世界編の終盤、多分、ラカン戦が終わる辺りには、魔法世界編が終わったら3Aの卒業にあわせて3月に終わらせよう、という話になっていたのだと思う。だから、ラカン戦でガチバトルの妙味を味わい、フェイトとの最終決戦で一応ファンタジー的な冒険譚は終わりにして、その後は当初あったラブコメを反芻しながら、最終的には、それまでにばらまいておいたいろいろなコネタを全部つなぎとめ、最後のあっと驚く種明かしによって「ああ、そうだったんだ!」って全部得心が行くような展開をしてくるんじゃないか。SF的なタイムマシン的展開でぜーんぶ、オッケー!みたいなw

となると、やっぱり、ネギによるナギのなりすまし、ナギはネギだった、というのが一番手っ取り早い策のように思えるんだよな。

ま、こんなふうに思いついちゃうぐらい、もう一捻りはあると思いたいけどね

それに、もちろんさっきのナギ(?)は、「ネギvsナギ」に対して?というのかもしれないけど、ちょっとそれは想像できない。まぁ、上で書いたように随所にヒントは埋め込まれていると考えるなら、この扉ももはやミスリーディングの一つなのかもしれないけれどw

で、肝心の37巻の中身だけど、もちろん、これは連載で読んできたのでとりたてて新たな発見があるわけではない。

ただ、連載の時と違って、完結が確定してしまってからまとめて見直すと、やっぱり切なないと感じる部分は多い。

あと、柿崎が、あたかもコンパの幹事のように3Aのみんなを仕切ってるところにも、ちょっとした作為を感じる。なんかもう既に、卒業後の同窓会が始まっているような感じで。ああ、だから、その分、なんか寂しく感じるだな。

今思うと、あのパクティオカードを3Aで披露する、という場面が象徴的だったわけで。

というか、例のオコジョ問題はもう完全にスルーされているわけで。
そのあたりで、やっぱり物語的に無理が出すぎた、ってことなのだろうな。

いやー、その意味では、とりあえずタイムマシン活用のSF的展開で残り3話をきれいにまとめてくれればまだいいかな。というのも、この感じだと、最悪、夢オチもあるな、と思っていたので。まぁ、一度、ザジというかポヨが『完全なる世界』で夢オチ的展開はしていたからさすがにそれは難しいかも、とは思ったので。

ただ、SF的展開での締め、というのは、本当に綺礼に締めてくれないと物語が台無しになる。だって、結局、世界の不可思議な力によって登場人物たちの運命が一気に決められてしまうから。最近だと、シュタゲなんかが典型だけど、あれくらいタイムパラドックスの回避のための苦悩をきちんと記さないと、どうしたってご都合主義的な展開で終わってしまう。

物語の終幕はやはり主人公たちの行動で決する。それはどんな物語であれ、必須だと思う。しかも、ここまで、ナギを追うネギ、そのネギを慕って一緒に歩いてきた3Aの仲間たち、が物語を引っ張ってきた以上、あくまでも彼らが主役として完結しないことには、このネギま!は失敗作だったってことになる。あるいは、制作者の勝手な都合で悲しい結末を迎えた物語、ってことになってしまう。

ということで、353時間目を待とう、・・・と思ったけど、よく考えたら、来週も休載なんだっけ?

おそらくは、この間の開け方も計算ずくのことだは思うのだが、それがあざといものにならないことを願うぞ、全くw

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