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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

凪のあすから 第15話 『笑顔の守り人』

2014-01-19 18:54:10 | Weblog
うーん、これは2クール目で完全にバケたなー。
どこから手を付けていいのか、わからないくらい。

もともと龍宮城の影響のある話だとは思っていたけど、
ウラシマ効果をこうやって5年って月日で実現させるのは上手い。
だけど、光にとっては酷だよなぁ。
文字通りのコールドスリープ。

ともあれ、まずは、そんな状況を実現させた設定の回し方に脱帽するしかない。

それにしても、14歳と19歳、というのは全てにおいて残酷だな。

いや、普通に考えれば、たった5年でしかないのだけど、でも、ローティーンからハイティーンへの5年間はまず世界の見え方が全く違う。

そういう一般的なズレがあることが大前提で、その上で、光の場合は、覚醒した時点で、こんどは、まなかを置き去りにしてしまうわけだよね。

だから、光を巡っては、少なくとも三つの時間が流れている。

5年先を歩いてしまったちさきの時間、
5年を経て追いついてしまった美海の時間、
それに、多分、永遠冬眠?についているまなかの時間

この三つの時間とどう折り合いをつけるのか。

面白いことに、第1クールと第2クールとでは、巧みに、作中内時間を感じさせる主人公の役割が光から美海に変わってるんだよね。

それはまぁ、当然で、光はこの5年間を知らないわけだし、また、光は、多分この先、ちさき、美海、まなか、の三人との関わりをどうするのか、考えていかないといけない。その彼の心情をコアにしたら、物語が破綻してしまう。

だから、語り手の視点は、あくまでも美海になるわけだけど、しかし、5年前から美海が光に想いを寄せているのは視聴者からすればわかっているわけで、その視点からこの先の物語を見せられたら、もうやきもちするしかないよね。

だから、簡単にいうと、第1クールは光の物語だったけど、第2クールは美海の物語になった、ってことで。

それも上手いことに、ふたりとも今や同い年なんだよね。
うーん。

それにしても、浦島太郎や竜宮城の雰囲気を示しながら、まさか、こんなふうにひっくり返すとはなー。

その意味では、新OPの光が「空」に向けて手を差し出したら、その先が同じように青い「海」ってのはいろいろと暗示的。

普通だったら永遠を表す天空がそのまま反転して深海によこたわるまなかになるわけだから。

これはね。。。

ホント、化けたな。

正直なところ、第1クールの中盤は、この話、一体どこに向かうの?って疑問に思っていたし、お船引とかこんなに引っ張る話なの?って思っていたわけだけど、結局のところ、第1クールで描いていた事件の全ては、美海が光の優しさに触れて彼のことを密かに想うようになることで、第2クールの語り手=主人公になるための展開だったんだよね。

ホント、やられました。

それだけに、光たちのいる世界に「追いつきたい」と思って実際に同い年という形で追いついてしまった美海が、つまり、同じ舞台にあがった彼女が一体どんな風に心を揺らすのか。同時に、5つ歳を重ねてしまって、不運にもその舞台からはじき出されてしまったようにみえるちさきが、どうやってその舞台の上に戻るのか。あるいは、戻らないのか。そして、まなかはどうなるのか。

ややこしいけど、展開が気にならない訳にはいかない。

さて、次は、要が覚醒する番なのかな?
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