(感想2もあります)
終わってみれば、何よりも「コスパの時代」のユーフォニアム!って感じの、すっきりしない幕切れで残念だった。
前回の真由のソリ勝利!で、なんかもういいや、と思って迎えた最終話だったのだが。
それでも一応、最後くらいは、ちゃんと演奏シーン、やってくれると思ったのだけど、まさか、全国大会での演奏中の映像が、ほとんど久美子の3年間の回想で終わるとは思ってなかった。
なんか、これだけ見ると、結局、演奏シーンを1期や2期の密度で描く体力が今の京アニにはないから、ユーフォのソリを真由にした、って感じにしか見えなかったな。
いや、だって久美子がソリを取っていたら、絶対、最終話では、全国大会の演奏で、久美子と麗奈がソリで掛け合いをするシーンが描かれていたはずでしょ?
そして、そこが、一番、最終話で、感極まるシーンになっていたはずだよね?
それこそ、1年のときの誓いを、今、成し遂げた!って感じで。
万感の思いで、演奏も聞けていたはずなのに。
それが、結局、久美子の回想シーンだけだもの。
つまり、私、よくやったよ、ここまで!という、自画自賛だけで終わってしまった。
これは悲しい。
しかも、そのよくわからない演奏で、それこそここは予定調和で、ゴールド金賞を取ってしまう、というオチ。
ごめん、なにがよくて、北宇治が評価されたのか、全然わからなかった。
演奏前に、あんな取ってつけたように、北宇治のメンバー紹介をカット割りして3人ずつ紹介するくらいなら、ちゃんと、演奏シーンを描いて欲しかった。
マジで残念でならない。
なので、結局終わってみれば、北宇治は、全国大会に向けて「コスパの良い布陣」を組むことができたから勝てました!・・・みたいな結果にしか見えなかった。
実際、部長としての久美子がやったことって、その多くが、いわゆるHR、つまり人事管理の仕事ばかりだったよね?
プレイヤーと言うよりは、マネージャー。
で、奏者久美子ではなく、マネージャー久美子からしてみたら、自分よりも上手い真由が演奏してくれることで、チーム北宇治の勝利を得ることができたってことで万々歳!ってことだったんだろうな。
音大に行かないという選択をした時点で、自分は奏者としての実力はここまで、って見切っていたところもあったし。
ただなぁ。。。
そういう久美子の心の変遷だけを映す、いわば鏡として北宇治吹奏楽部が使われていた、というのが、最後まで見ると分かってしまったので、それはやっぱり、1期や2期を見てきたものからすると、最大の肩透かしだった。
北宇治の実力主義って、結局、勝つために効率的なチーム編成をしましょう、というだけのことだった。
コスパ重視の吹部経営! って感じ。
最適化重視、ってところは、現代的といえば現代的だし。
だって、奏が最終的に久美子と一緒にステージの上で吹けなかったのも、要するにチューバの奏者たちが実力不足で、去年までなら3人で出せた音を4人使わないとだめだから、だったからでしょ?
つまり、チューバを一人増やした分、ユーフォが一人減った。
まさに「最適化」の弊害で、奏は久美子と最後の全国大会で一緒に吹く機会を失った。
えーと、だからさ、今回のゴールド金賞の獲得で、本当のところ、だれが喜ぶことができたの?
具体的に示されたのって、滝が亡き妻の夢を叶えた、それと麗奈が一年のときからの夢を叶えた!ってだけだよね?
その結果、データ野球みたいな吹奏楽部ができあがった。
正直、3期は、演奏が全然なかったこともあって、吹奏楽部として、音楽として、これは素晴らしい!と思えるシーンが一つもなかった。
率直に残念。
最終話で感じたことは、とにかく「コスパの時代のユーフォニアム!」。
全国大会の演奏シーンを、久美子の回想を装うことで、過去の映像の編集で済ます、というコスパの良い制作を行い、
久美子がソリに選ばれないことを正当化した「実力主義」で、コスパの良い楽団が結成された。
そこに、美学的な崇高や、互いに切磋琢磨することのすばらしさ、とか、そういうものは一切、描かれなかった。
その上で、滝の言う「正しさ」が最優先される部活になっていた。
控えめに言って、3期の内容って、どこにも作品に対する「愛」がなかったよね。
それが、とにかく残念だった。
規定演技として、予定調和な「ゴールド金賞」をとっても、その演奏シーンも演奏者たちも、みな「コスパ」の成果、って。。。
前回の無念さ以上に、おいおい、10年前の感動を返せよ、京アニ、花田、って思うよ。
もういろいろ残念だよ。。。
最後に久美子が教師になって吹奏楽部の副顧問になるって展開も、あのマネージャーとして私は全国金賞をやり遂げたって流れのあとでは、違和感しかわかない。
ソリを演奏してまかりなりにも音楽の魅力に、麗奈とは違う意味で取り憑かれたというのならその後の進路として了解もできるけど、むしろ、久美子の場合は、部長として北宇治を全国で金賞を取れた時点で、完全燃焼して、これで私のやることはやった、という感じだと思ったのだけど。
なんか、そういう細部が、12話の改変で辻褄が合わなくなっていると思う。
とまれ、とりあえず、最終話鑑賞直後の感想はこれくらいで。
落ち着いたら、もうちょっと冷静に書けると思うけど。
(感想2へ)
終わってみれば、何よりも「コスパの時代」のユーフォニアム!って感じの、すっきりしない幕切れで残念だった。
前回の真由のソリ勝利!で、なんかもういいや、と思って迎えた最終話だったのだが。
それでも一応、最後くらいは、ちゃんと演奏シーン、やってくれると思ったのだけど、まさか、全国大会での演奏中の映像が、ほとんど久美子の3年間の回想で終わるとは思ってなかった。
なんか、これだけ見ると、結局、演奏シーンを1期や2期の密度で描く体力が今の京アニにはないから、ユーフォのソリを真由にした、って感じにしか見えなかったな。
いや、だって久美子がソリを取っていたら、絶対、最終話では、全国大会の演奏で、久美子と麗奈がソリで掛け合いをするシーンが描かれていたはずでしょ?
そして、そこが、一番、最終話で、感極まるシーンになっていたはずだよね?
それこそ、1年のときの誓いを、今、成し遂げた!って感じで。
万感の思いで、演奏も聞けていたはずなのに。
それが、結局、久美子の回想シーンだけだもの。
つまり、私、よくやったよ、ここまで!という、自画自賛だけで終わってしまった。
これは悲しい。
しかも、そのよくわからない演奏で、それこそここは予定調和で、ゴールド金賞を取ってしまう、というオチ。
ごめん、なにがよくて、北宇治が評価されたのか、全然わからなかった。
演奏前に、あんな取ってつけたように、北宇治のメンバー紹介をカット割りして3人ずつ紹介するくらいなら、ちゃんと、演奏シーンを描いて欲しかった。
マジで残念でならない。
なので、結局終わってみれば、北宇治は、全国大会に向けて「コスパの良い布陣」を組むことができたから勝てました!・・・みたいな結果にしか見えなかった。
実際、部長としての久美子がやったことって、その多くが、いわゆるHR、つまり人事管理の仕事ばかりだったよね?
プレイヤーと言うよりは、マネージャー。
で、奏者久美子ではなく、マネージャー久美子からしてみたら、自分よりも上手い真由が演奏してくれることで、チーム北宇治の勝利を得ることができたってことで万々歳!ってことだったんだろうな。
音大に行かないという選択をした時点で、自分は奏者としての実力はここまで、って見切っていたところもあったし。
ただなぁ。。。
そういう久美子の心の変遷だけを映す、いわば鏡として北宇治吹奏楽部が使われていた、というのが、最後まで見ると分かってしまったので、それはやっぱり、1期や2期を見てきたものからすると、最大の肩透かしだった。
北宇治の実力主義って、結局、勝つために効率的なチーム編成をしましょう、というだけのことだった。
コスパ重視の吹部経営! って感じ。
最適化重視、ってところは、現代的といえば現代的だし。
だって、奏が最終的に久美子と一緒にステージの上で吹けなかったのも、要するにチューバの奏者たちが実力不足で、去年までなら3人で出せた音を4人使わないとだめだから、だったからでしょ?
つまり、チューバを一人増やした分、ユーフォが一人減った。
まさに「最適化」の弊害で、奏は久美子と最後の全国大会で一緒に吹く機会を失った。
えーと、だからさ、今回のゴールド金賞の獲得で、本当のところ、だれが喜ぶことができたの?
具体的に示されたのって、滝が亡き妻の夢を叶えた、それと麗奈が一年のときからの夢を叶えた!ってだけだよね?
その結果、データ野球みたいな吹奏楽部ができあがった。
正直、3期は、演奏が全然なかったこともあって、吹奏楽部として、音楽として、これは素晴らしい!と思えるシーンが一つもなかった。
率直に残念。
最終話で感じたことは、とにかく「コスパの時代のユーフォニアム!」。
全国大会の演奏シーンを、久美子の回想を装うことで、過去の映像の編集で済ます、というコスパの良い制作を行い、
久美子がソリに選ばれないことを正当化した「実力主義」で、コスパの良い楽団が結成された。
そこに、美学的な崇高や、互いに切磋琢磨することのすばらしさ、とか、そういうものは一切、描かれなかった。
その上で、滝の言う「正しさ」が最優先される部活になっていた。
控えめに言って、3期の内容って、どこにも作品に対する「愛」がなかったよね。
それが、とにかく残念だった。
規定演技として、予定調和な「ゴールド金賞」をとっても、その演奏シーンも演奏者たちも、みな「コスパ」の成果、って。。。
前回の無念さ以上に、おいおい、10年前の感動を返せよ、京アニ、花田、って思うよ。
もういろいろ残念だよ。。。
最後に久美子が教師になって吹奏楽部の副顧問になるって展開も、あのマネージャーとして私は全国金賞をやり遂げたって流れのあとでは、違和感しかわかない。
ソリを演奏してまかりなりにも音楽の魅力に、麗奈とは違う意味で取り憑かれたというのならその後の進路として了解もできるけど、むしろ、久美子の場合は、部長として北宇治を全国で金賞を取れた時点で、完全燃焼して、これで私のやることはやった、という感じだと思ったのだけど。
なんか、そういう細部が、12話の改変で辻褄が合わなくなっていると思う。
とまれ、とりあえず、最終話鑑賞直後の感想はこれくらいで。
落ち着いたら、もうちょっと冷静に書けると思うけど。
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