(感想1、感想2、感想3、感想4、感想5、感想6、感想7もあります)
最終回が近づいてきたから、またちょっと考えてしまったのだけど、そもそも、どうして黒江真由を、ここまで隠し玉的に扱ったのだろう?
久美子よりも「実力のある」ユーフォ吹き、というのなら、その実態をもう少し12話の前までにちゃんと表現していくれていたら、まだましだったのだけど。
なんで、いつの間にか、久美子vs真由、の構図に収まってしまったのだろう?
だって、多分、3期のテーマって、
北宇治が全国に行けるか? そこで金が取れるか?
という話と、
主人公の久美子が3年間でどう成長したか?
の2つだったのでしょ?
それは独立して描かれてもよかったはずなのに、どうしてその両者で、黒江真由という隠し玉、というか、爆弾を用意しなくちゃいけなかったのか?
せめて彼女の「実力」を入部当初にでも示してくれたら、オーディション以後の確執もわかったし、それなりに真由の支持者がいるのも理解できたけど。
でも、そもそも、演奏の「実力」ってよくわからないんだよね、視聴者には。
さらにいえば、吹部全体の演奏のいい悪い、という要素が来るとほんとにわからない。
それを、たとえば、葉月みたいな部員たちに選ばれる意味がさらにわからない。
結局、滝が、教師としての、というよりも、指導者としての「説明責任」を、最後の段階で放棄したのが、残酷だった、ってことになるのだけど。
うーん、だから疑問なのは、なぜ、わざわざそんなひねくれた物語構成にしたのかな?ということ。
ひとつには、原作既読者に対して、あれ、これ原作と違う、と気づかせないために、12話のギリギリまで、原作に準じた展開にしたこと。
まぁ、その結果、12話がサプライズになって、多くの視聴者がとにかく「泣いた!」を連呼するような、お涙頂戴のオチにすることができた、ということ。
あとは、それを、それこそ、久美子と麗奈が迎える「青春の蹉跌」みたいな言葉で、上手く視聴者に言わせるための布石。
いや、だからね、とっても、なんだか、人工的な作りが透けて見えてくるんだよ。
それを緻密な構成、ということももちろん可能だし、実際、「泣いた!」しか言わない視聴者が相当数いることも、放映後数日が経ってよくわかったので、ものすごくゲンナリしているのだけど。
でも、オーディションの結果を12話のようにするなら、もっと早い段階で、理想的には、入部の段階で、顧問の先生あたりから、黒江真由という新キャラが、転校前の強豪校で、ユーフォのエースだった・・・くらいの情報を、久美子にちゃんと教えておく、というようなフックを仕掛けておいても良かったと思うのだよね。
そういうのがないまま、ただ、真由の自己申告で、私、本当は実力あるけど、みんなを困らせたくないから実力は隠します、という、なんか陰湿なチート・ムーブと、あとは、夏合宿で、麗奈が、久美子に、もっとちゃんとやらないと真由に抜かれるよ、という忠告くらいしかなかった。
で、正直、久美子は、ユーフォの演奏力を上げることもよりも、部の運営と、自分自身の進路のために、それどころではなかった、ということで。
これじゃ、奏じゃないけど、久美子にとって、アンフェアな状況が続きすぎでしょ?
結局、そういうパーツパーツの準備のされ方が、原作の構成をギリギリまで残しながら、12話でサプライズを起こすための作為にしか見えないんだよね。
冷静に12話まで見直すと、やはり、そういう構成上の「小賢しさ」が目立って、嫌になってきた。
結局、全ては12話でできるだけ多くの人を「泣かせて」、「感動した」と言わせて、神回だ!認定させるための仕掛けにしか見えない。
で、そういう小賢しさは、1期や2期、あるいは劇場版にはなかったじゃん、と思って。
そういうことで、なんか、物語への関心とか、期待とかの糸がプチンと切れた感じ。
まぁ、多分、こういう視聴者は、今の京アニが欲しいお客さんじゃないんだろうな、と思って、余計にどうでも良くなった。
さて、最終回、どうなるのかね?
秀一が、ちゃぶ台ひっくり返して、退部届を出してくれると、かっこいいんだけどな。
最終回が近づいてきたから、またちょっと考えてしまったのだけど、そもそも、どうして黒江真由を、ここまで隠し玉的に扱ったのだろう?
久美子よりも「実力のある」ユーフォ吹き、というのなら、その実態をもう少し12話の前までにちゃんと表現していくれていたら、まだましだったのだけど。
なんで、いつの間にか、久美子vs真由、の構図に収まってしまったのだろう?
だって、多分、3期のテーマって、
北宇治が全国に行けるか? そこで金が取れるか?
という話と、
主人公の久美子が3年間でどう成長したか?
の2つだったのでしょ?
それは独立して描かれてもよかったはずなのに、どうしてその両者で、黒江真由という隠し玉、というか、爆弾を用意しなくちゃいけなかったのか?
せめて彼女の「実力」を入部当初にでも示してくれたら、オーディション以後の確執もわかったし、それなりに真由の支持者がいるのも理解できたけど。
でも、そもそも、演奏の「実力」ってよくわからないんだよね、視聴者には。
さらにいえば、吹部全体の演奏のいい悪い、という要素が来るとほんとにわからない。
それを、たとえば、葉月みたいな部員たちに選ばれる意味がさらにわからない。
結局、滝が、教師としての、というよりも、指導者としての「説明責任」を、最後の段階で放棄したのが、残酷だった、ってことになるのだけど。
うーん、だから疑問なのは、なぜ、わざわざそんなひねくれた物語構成にしたのかな?ということ。
ひとつには、原作既読者に対して、あれ、これ原作と違う、と気づかせないために、12話のギリギリまで、原作に準じた展開にしたこと。
まぁ、その結果、12話がサプライズになって、多くの視聴者がとにかく「泣いた!」を連呼するような、お涙頂戴のオチにすることができた、ということ。
あとは、それを、それこそ、久美子と麗奈が迎える「青春の蹉跌」みたいな言葉で、上手く視聴者に言わせるための布石。
いや、だからね、とっても、なんだか、人工的な作りが透けて見えてくるんだよ。
それを緻密な構成、ということももちろん可能だし、実際、「泣いた!」しか言わない視聴者が相当数いることも、放映後数日が経ってよくわかったので、ものすごくゲンナリしているのだけど。
でも、オーディションの結果を12話のようにするなら、もっと早い段階で、理想的には、入部の段階で、顧問の先生あたりから、黒江真由という新キャラが、転校前の強豪校で、ユーフォのエースだった・・・くらいの情報を、久美子にちゃんと教えておく、というようなフックを仕掛けておいても良かったと思うのだよね。
そういうのがないまま、ただ、真由の自己申告で、私、本当は実力あるけど、みんなを困らせたくないから実力は隠します、という、なんか陰湿なチート・ムーブと、あとは、夏合宿で、麗奈が、久美子に、もっとちゃんとやらないと真由に抜かれるよ、という忠告くらいしかなかった。
で、正直、久美子は、ユーフォの演奏力を上げることもよりも、部の運営と、自分自身の進路のために、それどころではなかった、ということで。
これじゃ、奏じゃないけど、久美子にとって、アンフェアな状況が続きすぎでしょ?
結局、そういうパーツパーツの準備のされ方が、原作の構成をギリギリまで残しながら、12話でサプライズを起こすための作為にしか見えないんだよね。
冷静に12話まで見直すと、やはり、そういう構成上の「小賢しさ」が目立って、嫌になってきた。
結局、全ては12話でできるだけ多くの人を「泣かせて」、「感動した」と言わせて、神回だ!認定させるための仕掛けにしか見えない。
で、そういう小賢しさは、1期や2期、あるいは劇場版にはなかったじゃん、と思って。
そういうことで、なんか、物語への関心とか、期待とかの糸がプチンと切れた感じ。
まぁ、多分、こういう視聴者は、今の京アニが欲しいお客さんじゃないんだろうな、と思って、余計にどうでも良くなった。
さて、最終回、どうなるのかね?
秀一が、ちゃぶ台ひっくり返して、退部届を出してくれると、かっこいいんだけどな。