うーん、案の定、イマイチなまま終わってしまった。
本当に残念だ-。
作画そのものがまず平坦、
その上、動きが紙芝居、
シーン転換はぶつ切り、
ストーリーは原作のダイジェストでしかない、
演出も軽いまま、
・・・というのは、結局、最後まで変わらずじまい。
まぁ、言っても詮ないけど、今期の場合、ウイッチクラフトワークス、というハイクオリティの原作ものがあっただけに、東レの酷さは、ただでさえ目についてしまう。
ホント、これ、どうにかならなかったのか。
やっぱり、9巻までの内容を2クールに押し込む、という構成そのものに無理があったとしか思えないかなー。
最終話も盛り上がらなかったしね。
というか、これ、原作の読み込みが足りなかったんじゃないのかな、
特に、絵コンテ切る人が。
せめて、アップになった時くらい、顔や目つきに力がある絵を描いて欲しかったけど。
なんか、軽いよね、作画が。
陰影が全然ないし。
そのため、画面に全く緩急が生まれない。
で、最終話については、一番の山場は、コン→飛車丸、の封印解除のところだったはずなんだけど、ここもなー。
前回の、京子の星詠み覚醒が、何かニューエイジのオカルト映像になってしまってげんなりしたのと同じくらい残念な感じ。まぁ、春虎が初めて鴉羽を着た時の、なんちゃってガッチャマンもひどかったけど。なんだかなー。
あと、なんで、封印を解除したにもかかわらず飛車丸のCVが愛生さんのままなの?
あれはおかしくない?
当然、甲斐田さんにCVは戻るのだとばかり思っていた。
でないと、封印を解除した意味がないじゃん。
あれだと、コンが飛車丸の単なる幼少の姿だった、って解釈になってしまう。
でも、封印はあくまでも、本来の飛車丸の姿を隠すための「仮の姿」でしょ。
だったら、封印の前後で、明らかにそれとわかるギャップが示されないとおかしいはずなんだけど。それを端的に示すのがCVの転換だと思っていたんだけどね。
うーん。
いや、封印を強引に解いてしまったから、本来、甲斐田ボイスになるべきところが、愛生ボイスのままになってしまった、という解釈は成り立たなくはないのだけど、それならそれで、そういう「不都合」が生じたことがわかるように、演出的にきちんと示して欲しいところ。
実際、10巻まで読むと、かつての記憶を代償にした強制封印解除によって飛車丸が「不安定」になっている、という描写はあるので、なくはない解釈なんだけど。
それにしてもね。
いや、何でここにこだわるのかというと、結局、春虎が夜光として覚醒したのかどうか、というのも、実は曖昧なんだよね。だから、最終二話の事件でどうやら春虎が夜光になってしまった!ってことを明確にしているのは、飛車丸と角行鬼の帰還なんだよね。彼ら二人が春虎に付き従うからこそ、春虎は夜光として覚醒した、というのが外部絡みた時示されるわけで。。。
だから、コンが飛車丸に「戻った」ことは、もっと落差のある表現をしないと、何か、凄いことが起こった!って感じにならないじゃない。
最終話の流れだと、単にバッテン鏡がちょっかい出したから何か変わってしまった!っていうふうにしか見えないわけで。。。
まぁ、こういうのは今更何だけどね、もう。
だから、結論としては、東レ、というのは、正確に言うと、いわゆる「ラノベ」ではなく、少し前の伝奇もの、怪奇ものの小説に近くて、実際、7巻以降の醍醐味はそこにあったわけだよね。ラノベ的文脈であえていえば『空の境界』に近い作品だと思うのだけどね。
だから、ufo tableが東レを担当したら、ぜんぜん違うものになったろうな、って感じ。
もちろん、いわゆるラノベ的な学園要素は前半にはあったことは間違いないんだけど。
でも、もう春虎たちは学園を追われてしまったわけだから、いわゆる学園ものにはなりえないんだよね、今後は。
裏返すと、原作自体が、結構曖昧な表現や構成で、二重・三重に解釈できるよう、巧妙に書かれていたのだけど、それを映像にする段階で曖昧なところをわかりやすく一つの解釈にしてみたら、こんなことになっちゃいました!ってことなんだろうな。
そういうわけで、とても不幸なアニメ化だった。
原作は10巻から第二部に入って、復活した夏目が主人公の話になって雰囲気はまただいぶ変わっているけど、7巻以降の展開のテンションはきちんと残っているのでオススメではある。
そうそう、この最終話で一つだけよかったところは、冒頭にあった、少女時代の飛車丸と少年時代の夜光が、土御門の分家と本家として、出会っている場面。
これで、春虎と夏目の関係が、夜光と飛車丸の関係の反復であることがよくわかった。
となると、やっぱり、第二部の最後では夜光の意向の達成とともに飛車丸と角行鬼が退場して、その後、夜光ではなく春虎の両脇に立つのが、夏目と冬児ってことで間違いないと感じた。
そして、そうなると、前に10巻の感想で書いた通り、夏目は龍の生成りであることで間違いないと思えてきた。飛車丸は狐憑きだったわけだから。それに、冬児も角行鬼も鬼だからね。
あ、そうか、10巻で秋乃を兎の生成りとして登場させたのは、夏目が秋乃に対してかけた言葉が、そのまま、夏目自身が自分の正体に気づいた時に跳ね返ってくるブーメランだったわけだ。うーん。
こうなると、早く11巻が出ないかな。
とにかく東レは原作がオススメ!
本当に残念だ-。
作画そのものがまず平坦、
その上、動きが紙芝居、
シーン転換はぶつ切り、
ストーリーは原作のダイジェストでしかない、
演出も軽いまま、
・・・というのは、結局、最後まで変わらずじまい。
まぁ、言っても詮ないけど、今期の場合、ウイッチクラフトワークス、というハイクオリティの原作ものがあっただけに、東レの酷さは、ただでさえ目についてしまう。
ホント、これ、どうにかならなかったのか。
やっぱり、9巻までの内容を2クールに押し込む、という構成そのものに無理があったとしか思えないかなー。
最終話も盛り上がらなかったしね。
というか、これ、原作の読み込みが足りなかったんじゃないのかな、
特に、絵コンテ切る人が。
せめて、アップになった時くらい、顔や目つきに力がある絵を描いて欲しかったけど。
なんか、軽いよね、作画が。
陰影が全然ないし。
そのため、画面に全く緩急が生まれない。
で、最終話については、一番の山場は、コン→飛車丸、の封印解除のところだったはずなんだけど、ここもなー。
前回の、京子の星詠み覚醒が、何かニューエイジのオカルト映像になってしまってげんなりしたのと同じくらい残念な感じ。まぁ、春虎が初めて鴉羽を着た時の、なんちゃってガッチャマンもひどかったけど。なんだかなー。
あと、なんで、封印を解除したにもかかわらず飛車丸のCVが愛生さんのままなの?
あれはおかしくない?
当然、甲斐田さんにCVは戻るのだとばかり思っていた。
でないと、封印を解除した意味がないじゃん。
あれだと、コンが飛車丸の単なる幼少の姿だった、って解釈になってしまう。
でも、封印はあくまでも、本来の飛車丸の姿を隠すための「仮の姿」でしょ。
だったら、封印の前後で、明らかにそれとわかるギャップが示されないとおかしいはずなんだけど。それを端的に示すのがCVの転換だと思っていたんだけどね。
うーん。
いや、封印を強引に解いてしまったから、本来、甲斐田ボイスになるべきところが、愛生ボイスのままになってしまった、という解釈は成り立たなくはないのだけど、それならそれで、そういう「不都合」が生じたことがわかるように、演出的にきちんと示して欲しいところ。
実際、10巻まで読むと、かつての記憶を代償にした強制封印解除によって飛車丸が「不安定」になっている、という描写はあるので、なくはない解釈なんだけど。
それにしてもね。
いや、何でここにこだわるのかというと、結局、春虎が夜光として覚醒したのかどうか、というのも、実は曖昧なんだよね。だから、最終二話の事件でどうやら春虎が夜光になってしまった!ってことを明確にしているのは、飛車丸と角行鬼の帰還なんだよね。彼ら二人が春虎に付き従うからこそ、春虎は夜光として覚醒した、というのが外部絡みた時示されるわけで。。。
だから、コンが飛車丸に「戻った」ことは、もっと落差のある表現をしないと、何か、凄いことが起こった!って感じにならないじゃない。
最終話の流れだと、単にバッテン鏡がちょっかい出したから何か変わってしまった!っていうふうにしか見えないわけで。。。
まぁ、こういうのは今更何だけどね、もう。
だから、結論としては、東レ、というのは、正確に言うと、いわゆる「ラノベ」ではなく、少し前の伝奇もの、怪奇ものの小説に近くて、実際、7巻以降の醍醐味はそこにあったわけだよね。ラノベ的文脈であえていえば『空の境界』に近い作品だと思うのだけどね。
だから、ufo tableが東レを担当したら、ぜんぜん違うものになったろうな、って感じ。
もちろん、いわゆるラノベ的な学園要素は前半にはあったことは間違いないんだけど。
でも、もう春虎たちは学園を追われてしまったわけだから、いわゆる学園ものにはなりえないんだよね、今後は。
裏返すと、原作自体が、結構曖昧な表現や構成で、二重・三重に解釈できるよう、巧妙に書かれていたのだけど、それを映像にする段階で曖昧なところをわかりやすく一つの解釈にしてみたら、こんなことになっちゃいました!ってことなんだろうな。
そういうわけで、とても不幸なアニメ化だった。
原作は10巻から第二部に入って、復活した夏目が主人公の話になって雰囲気はまただいぶ変わっているけど、7巻以降の展開のテンションはきちんと残っているのでオススメではある。
そうそう、この最終話で一つだけよかったところは、冒頭にあった、少女時代の飛車丸と少年時代の夜光が、土御門の分家と本家として、出会っている場面。
これで、春虎と夏目の関係が、夜光と飛車丸の関係の反復であることがよくわかった。
となると、やっぱり、第二部の最後では夜光の意向の達成とともに飛車丸と角行鬼が退場して、その後、夜光ではなく春虎の両脇に立つのが、夏目と冬児ってことで間違いないと感じた。
そして、そうなると、前に10巻の感想で書いた通り、夏目は龍の生成りであることで間違いないと思えてきた。飛車丸は狐憑きだったわけだから。それに、冬児も角行鬼も鬼だからね。
あ、そうか、10巻で秋乃を兎の生成りとして登場させたのは、夏目が秋乃に対してかけた言葉が、そのまま、夏目自身が自分の正体に気づいた時に跳ね返ってくるブーメランだったわけだ。うーん。
こうなると、早く11巻が出ないかな。
とにかく東レは原作がオススメ!