洗濯村1 ガンジス河の沐浴(このブログの左の欄の日付をクリックして2005年10月27日をご覧ください)で有名なバナラスでの自由時間に現地ガイドのセチさんは普通、観光客が行かない「洗濯村」を案内してくれました。(写真)「洗濯」は不可触民の典型的な職業の1つです。(インドでは職業と身分とが密接不可分です)ところがセチさん(彼は日本語が非常に達者)は私の質問に「シュードラ」(注)と答え「不可触民」の存在など知らないといった様子を見せました。
(注)バラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの下が「不可触民」
余談になりますが、インドは長期間ヨーロッパの植民地であったにもかかわらず現在に至るまでキリスト教徒が少ない理由は、最初に不可触民がキリスト教徒に改宗したのでそれを上層のカーストが嫌ったからだという説があります(「アジアの聖と賎」野間宏、沖浦和光共著p74)