「このミュンヘンの博物館には日本に関係するものもありました。何だと思いますか。面白いものですよ。それは後日『世界で見た日本編』で紹介します。お楽しみに」と2006年1月18日に予告したものを今回紹介します。世界最大規模の自然科学、産業技術などの大博物館です。ここは観光コースには入っていませんが、写真も自由に撮れこの方面に興味のある人には必見のところです。
時間も経過し安いプリントで見にくい写真ですが拡大してみてください。そうなんです、人力車です。人力車は日本人が発明(明治2年「1869年」)したもので東南アジア、インドなどで現在も活躍しており、英語にもなっています。Rickshaw 簡単な英和辞書にも載っています。
人力車と並んで日本的なものとされている乗り物が「駕籠」です。歴史学者田中彰氏はその著「岩倉使節団『米欧回覧実記』」(p179)で「回覧実記」がコペンハーゲンの国立博物館で「日本ノ物件モ頗ル備リ、大ナルハ駕籠に至ルマデ陳列せり」(岩波文庫四p147)と書き記しているとし、氏は「この駕籠はいまもある」と述べています。(米欧回覧実記については次回紹介の予定)
駕籠は日本「特有のもの」ではないそうで(以下は板倉聖宣「日本史再発見」がネタ本)1623年ロンドンで発明されました。西洋の場合「椅子駕籠」なのでラテン語の「腰掛ける」と意味のセダンと呼ばれそれが現在の自動車のセダン型の名前になったそうです。
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