「サファリツアー2 マサイの怒り」を書いた後、「アフリカへ行きたい」(芦原伸著)を読んでいたら私と同じ経験が書かれていたのでそれをそのまま紹介します。
(丘の上に長身で脚が長く、見るからに精悍な痩身の男が立っていた。そのとき、私はとっさにサファリ・カーの窓から男を撮った。200ミリの望遠レンズであった。200メートルはゆうに離れていたと思う。男はカメラのオート・ワインダーの音を耳敏く気付き、突然威嚇すると、猛然と丘を駆け下り、ダッシュして来た。左手に槍を掲げ、右手に石を持ってだ。****** 投げつけられた石は、止まっている車の脇の路肩に当たって弾んだ。ドライヴァーのサミーが、車の操作を一瞬でも遅れたら、私たちは重傷を負っていただろう。マサイの男の外敵を駆逐したような、なんとも誇らしげな顔と堅牢な姿が、今も恐怖心とともに瞼に焼き付いてはなれない。p85~86)
今から考えると私も同行の皆さんに大迷惑をかける可能性が大であったようです。皆さんごめんなさい。
写真はンゴロンゴロ自然保護区の入口のところでみやげ物を売っていたマサイ人です。右手に槍、左手にみやげ物といういでたちです。1ドルのモデル料でした。追加は拒否。