私はこのような光景をイランで見るとは夢想だにしませんでした。しかも珍しい光景ではありません。私は鹿児島に住んでいますが、鹿児島よりずっと頻度が高い光景です。この「女と男」の巻の冒頭でイランの映画監督の「イランでは女と男の矛盾対立が共存して」を紹介しましたが、締めくくりをバスとこの写真にしたいと思います。
余談ですが、私はイランの今後の運命は女性の手にあるような気がしました。高学歴で11%の就職率の彼女たちの手に。最近のイラン政治は「保守」「リベラル」のせめぎ合いの様相を呈していますが、「リベラル」の勝利は女性の投票率が高かったと時だとされています。
旅行社の若い女性添乗員に時々尋ねることがあります。貴女は世界中を駆け巡っていますがどこの国の男性が好ましいですか?と。意外にも?かなりの人がイスラーム圏の男性と答えてくれました。とにかく優しく親切だそうです。したがって仕事もやり易いのだそうです。しかし結婚となると逡巡すると答えてくれた人が後にベルベル人と結婚したとの話を聞きました。
アイシェさんの「女一人チュニジアを行く」(2007年12月2日~12月8日、2008年1月1日~1月11日、2008年1月21日~1月31日)はその主要なテーマの一つがイスラーム男性のホスピタリティーでした。その彼女の話によれば彼女の知り合いもイスラーム男性と結婚した人はたくさんいるが、離婚した人も多いそうです。
「付記」
今日の朝日新聞に「高学歴女性 イランに新風」という記事が掲載されています。