ツアーコースには入っていなかったのですが、グラナダでは洞窟で行われるフラメンコに出かけました。
フラメンコの成立については不明な点が多いようですが、確かなことはスペインに残された隠れイスラーム教徒とヒターノ(スペインに住むロマ人《ジプシー》)の芸能が融合して18世紀末に成立したことです。 グラナダではロマ人(ジプシー人)が住む洞窟でのフラメンコでした。本来フラメンコはこのように個人の家プライベート空間で行われるものでした。
Fengdan さんお久しぶりです。フラメンコの起源については今日少し紹介しましたが少しし注を入れておきます。ロマ人(ジプシー人)と書いていますが、最近ではジプシーと言う呼称は侮蔑語だということで使用されなくなっています。今朝の朝日新聞にはロマ人に関する記事が掲載されていましたが、ジプシーという語は一切用いられていませんでした。
今回のこの旅行中添乗員の堤さんが「ジプ**」といいかけて慌てて「ロマ人」と言い直したことを思い出しました。
ついでにもう一つ余談話を。北欧の少数民族サーメ人の民族博物館で添乗員がラップ人と紹介してそこの係りの人から注意を受けたことを思い出しました。サーメ人は以前ラップ人と呼ばれたことがありましたがそれは「単純な人」という意味で侮蔑語ということで現在はサーメ人と呼ばれているのです。
更にもう一つついでに。北極圏にエスキモーと呼ばれる少数民族が住んでいますが、彼らは自分たちを「イヌイット」と呼んでいるので「エスキモー」でなく「イヌイット」と呼ぶべきだという説がありますが、これについてはまだ決着がついていないようです。