この村のシナゴーグ(教会、祈禱所)跡です。ユダヤ人の象徴であるダヴィデの星の印が見えますね。
アリアー後のイスラエルでのこの人たちの境遇は必ずしも幸せではないようです。文化の違いなどによる差別があり日本のマスコミでも差別に対する反対運動などが報ぜられたこともありました。エチオピアに帰りたい人たちもいるとの話も聞きます。
また現在もエチオピアにはキリスト教に改宗したユダヤ人もいます。ファシュムラと呼ばれています。彼らは純粋のキリスト教徒でもなくまた当然ユダヤ教徒でもないという中途半端な立場であるようです。現地ガイドのダニエルさん尋ねたところ正確な数字は分からないが5000人程度いるのではないかとのことでした。
余談噺。ファラシャのイスラエルでの境遇を考えていた時、気がついたことがありました。このようにイスラエルは各々異なる文化背景を持つ者の集まりです。もちろんユダヤ教という強い共通点はありますが。しかしファラシャのように文化的な違いが国家統一的イデオロギーを壊す可能性もあります。そこで政治的支配者がとる常套手段が過度に対外的危機を煽り国内矛盾から国民の眼を逸らす政策です。それが現在の必要以上のパレスチナ刺激政策ではないかということです。