写真は高さ9.1m、下部直径4.9mの瞻星台です。善徳女王(632~647)の時造られた天文台で東洋で一番古い古いとされて韓国の国宝31号に指定されています。と、ここまではガイドブックなどで記載されている説明ですが、韓国でも天文台説には異説があり、須弥山を模った祭壇ではないかという説もあります。国定韓国高等学校歴史教科書(明石書店、日本語訳p111)には新羅美術の優秀な建築物として「美しい曲線美をもった瞻星台」とだけ紹介しています。
なお、この天文台説を最初に主張をしたのは日本の気象学者で朝鮮総督府観測所所長をつとめた和田雄治です。