中国福建省に宋代に生まれた実在の女性が海の神になり媽祖となりました。「台湾の歓び」(四方田犬彦著)は「東南アジアの沿岸ほぼ全域において、もっとも親しまれ、深く信仰されている女神**」と叙述しています。台湾では約600の媽祖廟があるそうです。台湾において最も古い時期に媽祖廟が建てられたのがここ鹿港でその鹿港で2番目に古いのが我々が出会ったこの「天后廟」でした。ちなみに今年の3月7日にフィリッピンでの媽祖神社を紹介しています。またに日本にその痕跡があります。それについては次回紹介の予定です。
媽祖の顔が少し黒いですね。四方田氏は長年の線香の煤のせいとしながらキリスト教の「黒いマリア像」の例を引きながら何か意味があるのではないかと記述しています(p189~190)。