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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

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「臨時特別編」 アメリカ大統領選に思う

2020年02月20日 07時57分04秒 | 時評


 以前(オバマ大統領時代?)わたくしの稚拙な英語でアメリカ人と会話をしたことがありました。私「あなたはWASP(注1)ですか」。アメリカ人「イエス」。私「とすればあなたはestablishment(注2)ですね」。アメリカ人ちょっと表情を崩して「many many  years ago」
(注1)White Anglo-Saxon Protestant アングロサクソン系白人プロテスタント
(注2) 支配層
 アメリカでは長年“WASP=Establishment”の社会でした。したがって歴代大統領もWASPでした。しかし1961年カトリック教徒のケネディが大統領になりその雲行きが怪しくなってきました。そして2009年アフリカ系アメリカ人オバマが大統領になりそれが決定的になりました。そして今回の民主党の大統領候補者を見るとそれがますますはっきりしてきました。
 有力候補の一人サンダースはポーランド系ユダヤ人で親戚のほとんどをナチスに虐殺されています。しかし、トランプ大統領の娘婿のイスラエル寄りと違ってイスラエルには批判的です。
 もう一人の有力候補のブティジェッジの父はマルタからの移民です。したがってアメリカ人でもこのマルタ語由来のButtigiegの発音に苦労するそうです。朝日新聞は以前「ブダジェッジ」と表記していたが今後は「ブティジェッジ」と表記するという最近の記事がありました。マルタ語はマルタ共和国の公用語でシチリア語の影響を受けたアラビア語の方言です。このButtigiegはアラビア語の「養鶏業」意味する言葉に由来するそうです。
 彼が話せる言語は8言語(英語、ノルウェー語、フランス語、スペイン語、イタリア語、マルタ語、ダリー語、アラビア語)です。ちなみに歴代のアメリカ大統領で1人を除いて(名前は忘れました)英語以外の言語を話すことができた人はいません。
 最近急激に有力候補者になって注目されているブルームバーグはポーランド系ユダヤ人です。信仰もユダヤ教改革派です。
 その他の候補者もWASPでない人がたくさんいるようですね。
 ついでに、ちょっとコマーシャルを。マルタ島をこのブログで少し紹介しているのでご覧いただければ幸いです。ブログの左段にあるカテゴリーの「マルタ」をクリックしてください。30枚の写真と記事を書いています。
 というわけで、WASP=Establishment は全く”many many years ago”になったようです。
 写真は「サンダース」と「ブティジェッジ」です。

コメント (2)
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