ローマ時代に始まり(痕跡なし)中世の面影を残す城塞都市チェスターを訪れました。近くには大英帝国の発展に大きく寄与した海洋商都であり、奴隷貿易の拠点(1999年市参事会正式謝罪・2007年国際奴隷貿易博物館)、工業都市で、ビートルズを生んだリヴァプールがありますが残念ながら行きませんでした。行きたかった!
チェスターの街の建物は「白壁に黒の木組みのコントラストが絵のように美しい」(添乗員亀井さんのメモ)
時々(たびたび?)登場してもらっている「米欧回覧実記」(注)は以下のように描写しています。
「其市中ニハ一種ノ市街アリ、各店ミナ前ニ一条ノ高廊ヲ造リ、十字街ヨリ石階ヲ造リ、 其廊ヘ上ラシム、廊ヲ挟ミテ百貨ヲ陳列シ、肆店ヲ張ル、故ニ市街ハ、馬車ノ往来トシテ、行歩ノ人ハ、ミナ廊上ニ上リ往来ス」(岩波文庫2p264~265)
写真下の正面は958年建造の大聖堂です。ここにも岩倉使節団は訪問しています。
「此府ニ古寺アリ、七百七十二年前ノ建築ニカカル、此寺ニ入リテ、其造営ヲ回覧シ、帳簿ニ題名ヲナシ」(岩波文庫2p265)
(注)1871年〰1873年の岩倉遣外使節団の報告書。海外旅行者には必須本(私見)
チェスターは行ってないのですが、素敵な街ですね。
次回にと思いますが果たして行ける時があるのかしら?