【きのこオフ会シリーズ】
○素敵な山荘できのこ料理三昧:お昼ごはんの部(前)
素敵な山荘できのこ料理三昧:お昼ごはんの部(後)
素敵な山荘できのこ料理三昧:夜ごはんの部
素敵な山荘できのこ料理三昧:朝ごはんの部
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(しばらく前のことになってしまいましたが)オフ会なるものに初めて参加して参りました。
長野にお住いの信天翁さんがヤフーオークションで「信濃倶楽部」というきのこの頒布会をしていらっしゃるのです。
その会員のわらびさんが発起人となって、しかも山荘を開放して下さいました。
私自身は信天翁さんとはこの夏くらいにお知り合いになったばかり、わらびさんやその他のメンバーは殆ど知らない方ばかりなのに、オフ会なんて!しかもお泊まりなんて!とかなり心配でした(何がって、自分です。昔から、愛想とか如才のなさがかなり足りないので、初対面の方に一体どのような印象を与えるか、心配で心配で)が、献立案を見て、おいしそうで矢も楯もたまらず、参加させて頂くことになりました。
ひとりで(道に迷わず)運転する自信がなく、ダンナサマとふたりで出発~。
道が複雑なところは、私がナビゲーターです(視力の問題で)。
そうでないところは、私も運転します。
白樺湖はちょっと遠いので、前日松本に1泊して、都会(歩いて飲み屋街に行けるというのが私の定義)の夜を味わってきました。
たまたま入った小さな居酒屋のマダムが偶然にもきのこ好き。
コウタケはおいしいけれど、お客さんには分かってもらえない、だとか、チチタケは栃木では熱狂的人気だなんてびっくり、私なら生えていても摘まないわ、などきのこの話題で盛り上がってしまいました。
翌日のきのこオフ会に向かって段々気分が盛り上がってきます!
でも翌日にがっつり行くために、夕食もお酒も、すごーくセーブしました。
さて一晩久しぶりによく寝て(柿剥きで毎晩午前様だった)、出発。
白樺湖のそば、数メートル区間だけ、道路が凍っていました。
スタッドレスに履き替えてきておいてよかった~。
場所はだいたい見当がついていましたが、そろそろ到着かな、と思われる道路脇でヤギをつれた男性を発見!
山羊連れの方なんてそうはいません。これが信天翁さんでした。
そして立派な山荘へ・・・。ほかの方は皆集まっていました。
信天翁さん、山荘オーナーのわらびさん、奥様のフミエさん、コウスケさん、neneさん、+我々ふたりの、計7人の集まりとなりました。
それではヤギさんと、お料理の写真沢山続きます。
 すばらしい山荘のごく一部をご紹介しますね。とても立派な薪ストーブです。 薪ストーブにはほのかな憧れを抱いているだけで、詳しいことはよく分からないのですが、どうやら煙突がポイントのようです。
とても広いホールなのに、どこも寒くないのです。 そしてほんわかいい香りがします。
(お父さんへ:やっぱり薪ストーブ導入しては如何でしょう。薪集め、手伝いますよ。断然暖かいです)
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 こちらが信天翁さんペットのピグミーゴートの茶々丸くんです。
室内にヤギがいるなんて不思議な光景です。 ヤギの蹄は細くて尖っていて、バレリーナがトウで歩いているかのようです。優美なのです。
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 茶々丸くんは、2008年8月17日生まれ。 左右対称の美形です。
出産直後の頃の写真はこちら(ちょっと生々しいのでダメなかたはご注意)。 そのちょっと後の様子がこちら。これはもう、可愛いの一言。
本当は3兄弟の末っ子だったのですが、悲しい事故があって、兄弟とお母さんはいなくなってしまいました。
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 ちんまり椅子に座って、うつらうつらしているところです。 仔ヤギの可愛さにすっかりトリコになってしまいました。 そして丁度このオフ会に帰り道、NHKラジオで童謡特集をしていて、「めえめえ森の子山羊」という歌が流れたのです。仔ヤギが石や切り株、藪、朽木にあたって(最後は首が折れて!)痛くてめえと鳴く、という深く考えなければ可愛い歌なのでが、これ以来、我が家では仔ヤギの歌が大流行です。
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 さて、お昼過ぎくらいから、お食事の開始です。 実は我々が到着したときには、ほぼ準備完了していました・・・(遅刻した訳ではないのだけれど・・・)。
まずは生牡蠣。 こちらはコウスケ氏の御提供です。 牡蠣剥きナイフ持参です。 お魚も自分で捌くと聞いて、釣りが趣味なのかと思ったら、むしろ魚市場が趣味だとか。魚の品種解説が非常に充実している「ぼうずこんにゃくの市場魚類図鑑」の管理人ぼうずこんにゃくさんと一緒に築地市場を探求していらっしゃるそうです。 これまで何十種類(数字失念)ものお魚を食べてきたとか。
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 こちらは蒸し牡蠣。 牡蠣を平たい鍋に並べ、少量の水を加えささっと蒸したものです。
高級感がある牡蠣は、まずは生で食べなきゃ、とこんな贅沢な調理はしたことがありませんでしたが(というか殻付き牡蠣なんてそもそも買ったことありませんでした)、美味です。
牡蠣の開け方講習をして頂きました。 1.まず牡蠣の蝶番を手前に、平らな殻を上にして左手で持つ。 丁度足の裏のような形。 2.土踏まずにあたる部分に牡蠣の貝柱があるので、殻の隙間に専用ナイフを差し込んで、上側の殻の沿うように貝柱を切る。 殻の隙間が見付けられない場合は、殻のヘリ部分をガシガシ削り落とす。 3.フタが開いたら、下側の殻に沿うように、貝柱の反対側も切る。 4.どうしても殻の破片が入ってしまうので、牡蠣と殻をさっと水洗い。殻に盛りつけて出来上がり。殻の安定が悪い場合は、フタ側の殻を置いて支えにするとGoo。
1個だけ実習してみましたが、特に殻の隙間にナイフを差し込むのが難しいです。 そういえば、miyakoさんが、浅く水を張った鍋を火にかけ、そこに牡蠣を並べて、牡蠣が「熱いよう」とフタを開けた瞬間、そこにナイフを差し込む、という技があると以前ブログに書かれていました。 いざとなったらこの技だわ。
大体の要領が分かったので今度は独力で殻付き牡蠣に挑戦してみます。 バイ貝と違って怖くないから平気よ☆(にょろりとうごめくバイ貝を前にしたあのときは泣いて逃げようかと思いました)。
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 すっかり準備されて盛りつけられるばかりになっていたサラダ。 葉っぱを洗うお手伝いもせずに食べるだけだなんて、ばちがあたりそう。
ポテトサラダにはハムがいっぱい入っています☆ 我が家だったらこれでメインと主張できるな・・・。
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 いかげそバター炒め。なぜイカゲソがあるかというと、コウスケ氏がイカのお刺身も作って下さったからなのだけど、何故かお刺身の方の写真がありません。
細切りにするだけでなく、長さ方向に垂直の細かい切れ目まで入っていて、玄人はだしの盛りつけでした。
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 これまたコウスケ氏持参の鯛を捌いたお刺身です。
柚子、そして本物のわさび、わさび用鮫皮のおろし器、刺身包丁等々持参で、板前さんのようです。
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 お飲み物は白ワイン、そしてビールです。 ワインの銘柄等は全然分からないのですが、我が家のと違っておいしいなあ、と思ったら、どうやらとっても上等なものだそうです(ダンナサマ談)。わらび様、ご馳走様でした! 常陸野地ビールというもので、4種類ほどあります。 期間限定の赤米ビールが、香水のような変わった香りでびっくりでした。

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 信天翁さんが来しなに拾ったという「クラマノジャガイモタケ」というキノコ。
葉っぱが張り付いているということは、地上にあるのですね? こんな変わったキノコ初めてみます。
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 食べられる、というのでスライスしてみました。 皮は剥く必要はないです。
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 そしてさっと茹で、塩をぱらり。 みんなで(こわごわ)食べてみましたが、大変驚いたことに、何とブルーチーズの風味。
キノコの味って、たまにチーズを思い出させることがあります。どちらも菌類だからかしら、と勝手に思っています。 シロハツは、ぴりっと辛いヤギチーズに少し似ています。でもこれは、まさにブルーチーズそのまま、のような変わった風味で驚きました。バゲットに、バター少々とこのキノコを載せて食べたらおいしいかも。
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 茹でた紫花豆です。 信天翁さんが畑から持ってきて下さったもぎたてサヤ入りの生の豆を塩ゆでしたものです。
私が見たときにはすでにサヤを剥かれた状態だったのですが(左の写真をクリックすると生豆の写真が別ウィンドウで開きます)、どんなサヤだったのかなあ。剥くお手伝いしたかったな・・・。
信天翁さんによると、この生花豆を食べるために育てているそうで、乾燥豆にはしないとのことです。 確かに食べてみると、ほくほくしてじゃがいものような栗のような。(甘くないので)豆の風味がよく分かるけれどアクはなく、煮豆とはまったく別物です。 特に味付けしていないけれど、何だか後をひく味です(実は私は味のないようなものが結構すき)。
これはおいしいわ~、私も畑で作っちゃおうかな、と思った程でしたが、残念なことにこの豆は、標高が高くないと(だったか気温が低くないとだったか)育たないそうなのです。ちぇー。
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さて、驚くなかれ、これまでが前菜です。
後編に続く・・・。