3月中旬のことですが、デパートに行ったら柑橘コーナーがすごいことになっていました。
柑橘好きの私でも、聞いたこともなかったものが沢山。
全部で10種類くらいあったでしょうか。
馴染みのない品種だけ、写真を撮って来ました。
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せとか |
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麗紅 |
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娘さんの名前が多い新品種柑橘界では、少数派の名称かも。 |
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甘平(かんぺい) |
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ひめのつき |
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カクテルフルーツ |
他にももっと沢山の品種がありますが、どれもこれも、
・濃いオレンジ色で美味しそうに見える
・甘い
・酸味少なめ
・皮が剥きやすい
・種が少なめ
というのを目指しているようで、もはや区別がつきにくいです。
どの新品種も、大変な苦労をして育種され、名前をつけてもらったのだとは思うけれど(選抜過程では番号しかなく名前はない)、消費者はそろそろ飽和状態のような気がします。
柑橘LOVEの私ですら、覚えきれず、一度食べたものですら名前を忘れてしまったりも。
特に、女の子の名前のものが、もう覚えられなくてダメ。
せとか・はるみ・はるか・たまみ・はれひめ・・・・・
5個くらいは何となく覚えていますが、もうメモリがいっぱいです。
(年のせい、という説もある)
売り方も、もうちょっと工夫した方がいいのではないかと思います。
「酸味少なめでとても甘い」、と、どれもこれもに書いてあるのは如何なものかと。
(しっかり酸味のある柑橘が好きな私には、そそられないキャッチコピーなのです)
もっと個性を強調しないとだめなのではないかなあ・・・。
(柑橘自体が似通った性質に開発されているので仕方がないのかもしれないけれど)
5年後、どの柑橘が生き残っているだろうか・・・? 柑橘群雄割拠の時代。
消えてしまう前に、見付け次第買って食べてみるべきかもしれません。
このときも、家に山ほど柑橘があったので諦めたのですが、どれかひとつでも、買えばよかったかなあも・・・。
(我が家に来ていた柑橘についても記事にしていきます。 )
■こんな柑橘があったら面白いと思うもの
・文旦くらいのサイズと皮の厚さで、伊予柑のようなオレンジ色の皮のもの
こんなのをピールにしたらゴージャスでは?
・伊予柑と同じ味でいいので、果肉がカスカスになりにくいもの(値段は伊予柑同様お手頃で)
伊予柑ってカスカスのはずれが多いと思いません?
基本的には皮を使うつもりで買うことが多いので、果肉にはあまり期待しないようにはしていますが、果肉が100%ジューシーということはないような気がします。
「ジューシー伊予柑」とかいう名前にして、これまでの知名度を利用しつつ、信頼性が増したらもっと売れるのではないかなあ。
・果肉は酸っぱくてもいいので、皮が厚くて、とにかく香りが高いもの
ママレードやピールなどに加工する人には、香りが重要です。
甘さはお砂糖を使えばいいのですし。
・外皮が薄くて手で剥ける、というのが最近の流行だけれど、例えば「せとか」くらい美味しければ、
外皮は分厚くても売れるのではないかと思う。
(皮はママレードにも出来るし)
皮が厚いと保存性がいいし、栽培・流通も比較的簡単(コストダウンになる)ではなかろうか?
値段が高すぎると、どんなに美味しそうでも、なかなか手が出ないものです・・。
■■参考情報
(1)農林水産省 品種登録データ検索
・ひめのつき
・甘平
・麗紅
(2)甘平について 愛媛果樹試験報pdf
(3)Wikipedia カクテルフルーツ
(4)のま果樹園の みかん大事典
柑橘の性質(甘み・酸味・果汁・食べやすさ・価格)や食べやすさ(果皮・じょうのう・砂じょう・種)を分かり易く図示してあり、とても参考になります。
勿論、出荷時期や育て方で個体差は出てくるとは思いますが、その品種の理想型は理解出来ると思います。
・せとか
・甘平
(麗紅、ひめのつきは載っていませんでした)