今年の冬も、またバター不足でしたね。
(今はもう回復しているようですが)
年末、フルーツケーキ作りを考えはじめた頃にはバターがすっかり店頭から消えており、動転しました。
地震直後の物資不足にもこんなに動揺しなかったです。
バターは大量の牛乳からちょびっとしか採れない贅沢品とは分かっていますが(100gのバターを作るのに牛乳4.8リットル必要なんですって)、やはりお菓子を作るときには必要です。
(マーガリンやショートニングはあまり気が進まない・・)
なんとしてでも手に入れたい・・。おたおた。
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という訳で、とあるところでカナダ産バターというものを買ってしまいました。
454g入り一箱の中に、4つの棒状の包みが入っています。アメリカのレシピなどで、バター1スティック、と書かれているのは、このことだったのですね。
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独自のヨーロッパ風味とあります。箱の表にあるSwiss flavour ということかしら。
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左がまた別のところで手配した森永バター。右がカナダ産。 森永は色が白く、カナダ産は黄色いです。
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切った感じは、森永のはねっとりしていますが、カナダ産はぽろっとしている、という印象。 味は、カナダ産はうっすら塩気を感じます。パンにつけて食べると、あ、このパンこんなに塩味したっけ?と思う感じ。 また泡だてている最中、カナダ産の方が生クリームのような香りがしました(発酵バターのツンと酸っぱい香りより好き)。 森永の方は、パンにつけるとむしろパンの塩味が和らぎ、生クリームのような味。でも泡だて作業中には特に目だった香りはしませんでした。
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カナダ産とはいえバターはバターよね、と普段通りの分量と手順で作業したのですが、挙動がいつもと違います。なんだか固いです。 フルーツの漬け汁なども加えてみましたが、最後、どうにも固く、粉を数十グラム残しました。
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国内メーカーのものは卵黄を入れ終わった段階でたぷたぷと柔らかく、分離寸前なのです。なので卵白は別に泡だてて粉と交互に混ぜるようにしていたのですが、カナダ産は全卵で混ぜて行ったほうが良かったのかしら。 (何かを計り間違えたのかなあ)
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焼き上がり。 2バッチ焼いて、1バッチ目が右のカナダ産バター、2バッチ目が左の森永バター。 大きさが違います。
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横から見ると歴然。 1バッチ目(下)がふくらまなかったので、羮に懲りて、2バッチ目はベーキングパウダーを多めにしたせいもあるかもしれません。 でも、途中の泡だてバターの状態も全然違いました。 バターってそんなに違うものなのかしら。
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カナダ産バターの方の断面。(お友達の写真をお借りしました。カノンさんありがとうございます!) みっしり目ではありますが、なんとかOKかな。 ドライイチジクが真ん中にくるように目指したので、いちおうそこはよかった。
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■フルーツケーキ2014メモ
・いつもより砂糖を多くしたので、甘かったが、ちょっと食べるにはこんなものか?
・バニラビーンの種をこそげて入れた。バニラの香りは作っている最中はしたが、 食べるときはそれほどでもなかった。
・今年は具やナッツ大きめにするという試みをしてみた。
ドライイチジクと梅酒の梅の半割、胡桃は1/4程度の大きさにしてみた。
・イチジクは中央に並べるようにした。1本あて1個(2切れ)にしたのだが、3切れあった方がいいかも。
・生地(粉)とフルーツの比率はこんなものだろうか。
ベルベデーレみたいにほぼフルーツ、というのにも憧れているのだが。
さしあげた先から余りフィードバックがないということは、これでいいということなのかなあ。