採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

蓮の実

2017-09-12 | +きのこ以外

お友達の親戚がレンコン農家をされているそうなのです。
蓮といえば、数年前から気になっていたのが蓮の実。
台北の市場で生のハスの実を見かけ、驚きと興味のあまり写真を撮り忘れて、以来です。
(ハスの実は買えないにしても、せめて写真だけでも撮ればよかったと悔しい思いが執念を生むといいますか・・・)
観賞用ハス池で綺麗な花を見ても、この実は食べられるのかなあ、と気になってしまう状態。

今年、そのお友達から御親戚にお願いしてもらって、ハスの実を分けて頂くことができました。
(キョウコさん、ありがとうございました!!)
この時期、レンコン畑は茎や葉を全部片付けてしまって、平らな泥の田んぼみたいにした状態で、レンコンの収穫を始めていくのだそうで、葉っぱの片付けの際に少しよけておいて頂いたのだと思います。

ハスの実は、青いものや木質化したものを花屋さんで見たことはあるけれど、さわってみるのは初めて!

蓮の実

じゃーん☆
とっても沢山のハスの実!
やった~~!!!

蓮の実

緑色の状態だと、上が平らで、タネがぽつぽつと顔をのぞかせています。
土台のところは手で破れるくらいの柔らかさ(スポンジ状)。
タネは、見えているよりも意外と大きいものが土台と一か所でつながって、入っています。思ったより縦長。乾燥のハスの実って真ん丸ですが、あれは品種が違うのか、乾燥させたからなのか(大豆が乾かすと丸くなるように)。

蓮の実

こちらはやや成熟してきたもの。
土台が縮んで、上面がドーム状に盛り上がっています。タネは、最初は緑なのが、黒っぽく色づいてきています。タネの穴は大きく開いてきて、土台とのつながりは退化して、ポロリと落ちるほどになります。

蓮の実

タネの皮を剥いてみました。
中身は薄皮に包まれていて、ほほーう、大きさや薄皮の感じが生落花生に似てるかも。

未熟な実は薄皮が分厚く、黒っぽくなった熟した実は薄皮が薄く、やや色づくところも落花生に似ています。
薄皮は、指でこするようにすると何とか剥けます。

蓮の実

種子の構造はこんな感じ。
上の黒い点が、外に見えている側です。
緑色の皮は、下端で土台とくっついているけれど、中身(種子)は上端で皮とくっついていて、中心の子葉は、上下さかさまの位置になってます。

子葉は、ねばねばする液体でコーティングされていました。

蓮の実

せっせと土台からタネを外していったのですが、ふと、えらく細い(ぷっくりしてない)ものも沢山混ざっていることに気づきました。

蓮の実

こういう形状のものは、中身はからっぽ!
受粉しなかったタネかもしれません。

蓮の実

夕方から作業を開始し、夕食準備・夕食をはさんでここまでこぎつけたのが、10時すぎ。ふひー。
ハスの実って比較的高級食材という印象ですが、値段の訳は、綺麗にする手間かしら。

蓮の実

翌朝、ハスの実おこわ(2.5合)にしてみました。

純粋にハスの実の味をチェックするため、塩もなしで味見。
系統としては、落花生や栗に近いですが、香りがだいぶ違います。とてもとても淡い香り(未知の食材なので脳が認識できていないのかも)。
食感は、ハスの実の成熟度によって違っていて、成熟したものはデンプン多めの食感、若いものは、未熟な落花生のようなツルリとした食感。

ハスの実の存在感は弱めかもしれないけれど、上品な味わいで、私は好きです。
(ダンナサマは、おこわがそれほど好みでないためか、紫蘇の実塩漬けをふりかける方が好きなようでした)

蓮の実

残りのものも皮を剥いて芯をとって、すぐ使える状態にしておきました。
冷凍しておき、小豆を炊くときに混ぜてみようかと思います。


ちょっと手間はかかるけれど、上品で美味しい食材だと思うので、産直で買えたらいいのになあ、と思いました。


==

キョウコさん、珍しいものをありがとうございました!
蓮おこわ、冷凍してあるので、次に会う機会があれば、味見して頂ければと思ってます☆

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする