レモンママレードに光明が見えてきました!
これまで何回かチャレンジしたレモンママレードですが、皮の内側の白いところがドロドロと煮崩れてしまって、濁った感じのママレードになってばかりでした(例えば2008年12月のこの時とか)。
市販の、透明なジェリーの中に煮崩れていない皮が浮かんでいるような、あんなマーマレードとはかけ離れています。ペクチンを足せばああなるのかなあ、と思いつつも、レモンママレードは作らないまま、何年も。
最近はママレード作りは慣れた自己流でやることが多く、本をひもとくことは少なくなっていました。
が、未知の新素材、ビターオレンジ(橙)の加工について調べてみようと、ある保存食の本を読み返していたら、近くにレモンママレードについての記述が。
レモンを丸ごと茹でるんですって!
ビターオレンジも丸ごと茹でる方法を教わったことですし(Oxford marmalade)、レモンとオレンジ、両方とも、茹でる方法のママレードを作ってみよう。
一緒の鍋で茹でたら楽じゃない?とも思いましたが、何が起こるかわからないので別々の鍋で茹でることにしました。
丸ごと茹では、オレンジ(ネーブル)の輪切りコンフィやタンカンビネガー漬けのときにもやったことのある方法です。どちらの時も火力が強かったりすると皮がはじけやすくてデリケートで憂鬱な作業でした。今回またやるのはなんだか不安ですが、やるだけやってみよう。
■■レモンママレード
■材料
レモン 太い針や竹串などで表皮部分に穴をあけておく。果肉には貫通しないように。
水
砂糖
レモン汁
■作り方
(1)レモンをちょうどぴったり並ぶサイズの鍋に並べる。ひたひたよりやや多めの水を加え、落し蓋をして、弱めの火で皮が柔らかくなるまで茹でる。
(最初のうちは、針穴から空気がポコポコでてきて面白い)
(2)柔らかくなったら、レモンを取り出して冷ます。(今回はお湯から取り出して冷ましたが、お湯につけたまま冷ましてもいいのだろうか?)ゆで汁はとっておく。
(3)扱える温度になったレモンを4等分にカットし芯と種を取り出す。種はとっておく。
皮と果肉は刻み、重さをはかる。
(4)果実と同じ重さのゆで汁を計り、果実とあわせる。「果実+ゆで汁」と同量の砂糖を入れる。
種はガーゼに包んで縛ってここに入れる。この状態でひと晩おく。
(5)翌日、種の袋を取り出してよく絞り、絞り汁は鍋に戻す。味見してみて、好みでレモン汁を追加。
ちょうどよい濃度になるまで煮詰め、瓶詰して出来上がり。
■メモ
・レモンの皮はえらいこと苦いので、晒さないでママレードを作るとは考えたこともなかったが、今回のこの方法で、耐えられないほどに苦みが気になるというほどでもない。
果実と同量の水で希釈されているせいかな?
・果実と同量の水を使うと、出来上がり分量がとっても増える。カサ増ししたい場合はそれでもいいが、私はどちらかというとコンパクトにおさめたいので、果実の0.7倍くらいでもいいかもしれない。
・フルーツの量に比べ、煮詰めることになるママレードの量が多い(水を加えて2倍に増えているのだから当然だが)。いつもの分量の果実を加工しようとすると、煮詰め作業は2回に分けてやる必要があるのでそのつもりでいること。