先日、農産物直売所で変わったぶどうが売っていたので買ってみました。
確か、山梨のものだったような・・・。
名前は「涼玉」(りょうぎょく)。
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グリーンのさわやかな色でこの時期にふさわしい素敵な名前。
形がとても特徴的だと思いました。 根本が寸詰まりで、先端側が細く尖った、砲弾型・・?
皮は柔らかく、皮ごと食べられます。 果肉はやや柔らかめ。 固めの果肉のぶどうは、サクッとした歯ごたえで、噛み切っても果汁が垂れない感じですが、これはジューシーで齧ると果汁が垂れるタイプ。(巨峰よりはやや固めかな)
味は、なんと、すっぱい! 勿論酸っぱいだけではなく甘酸っぱいのですが、酸味がくっきり。 甘さはシャインマスカットのようなさわやかな甘さ(濃厚系ではない)なので、酸味が際立ちます。 私はすっぱい味がとても好みなので、これはすごく好きかも。 皮は、渋くない、と書いてあるサイトもありますが、今回のものはちょっと渋かったです。 剥こうかどうしようか考えるほど。皮は、ぺろーっと薄く剥けますが、全部綺麗に剥くのはちょっと面倒かな。
香りは弱め。特に印象的な香りはありませんでした。 同じ「玉」のつくぶどうに「黄玉」(おうぎょく)というものがあります。 これは、とっても甘く、そして何だか濃厚な香りがします。 香りが印象的なぶどうって、とっても好みですが、あんまりないですよね・・?
この涼玉、より完熟すると、色は黄色っぽくなり、味も甘くなって酸味は薄れるようです。 でも、暑いこの時期、さっぱり酸っぱいぶどうはとてもいいなーと思いました。
品種情報によると、品種登録は1989年だそうです。 かなり古い品種ですが、売られているのを見たのは初めて。栽培が手間がかかるなのかな?
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■参考情報
苗木販売会社植原葡萄研究所に、次のような品種説明がありました。
涼 玉 (りょうぎょく )
(S9110×ネオマス)(欧州系雑種)
Ryogyoku Seibel 9110×Neo Muscat)
1977年、岡山の花澤茂先生作出の新品種。
1989年に品種登録された。
開花終了直後から5日目に25~50ppmのジベ処理をし、落花10日~15日後ジベ15ppmにフルメット3ppmを加え、処理するとピッテロ形、美しい先尖長卵形無核(5~6g)になる。整房して円筒形3~400gの房にする。処理による硬化はない。密着するので摘粒が必要。有核粒は尖卵形6g。
黄緑色、糖度は18~19度。肉質はやや軟。多汁。わずかにマスカット香。
食味はさわやかで上品。皮離れよく酸味少なく食べやすい。熟期は8月上~中旬の早熟種。
果 芯が弱く衝撃による脱粒に注意。自然脱粒はない。
裂果なく日持ちは中~良。樹勢は旺盛で耐病性も強く、豊産で栽培容易である。