先日棚板を買ってきたという記事を書きましたが、新しい棚も、導入しました。
「倉庫部屋ってどうやったら片付くでしょう」、とわらびさんにふとぼやいたところ、「スチールラックだね」と教えて頂きました。
KOHさんのブログでもスチールラックという言葉をみつけ、棚を買おう!と決意。
近所の西友で収納家具コーナーを見てみたところ、円柱形のポールと網を組み合わせて使うスチールラックがありました。
メタル・スチールラックというのかな、ルミナス工業のものです。
しかし。
見に行ったその頃はまだ冬でした。
冬に見ると、金属製の棚はとても冷たく、固くて重そう。
なんか寒そう・・・。
あと、金属は、ちょっと自分で何かする(ドリルで穴をあけてフックをつけるとか)、ということはしにくそうです。
木製だったら、ネジやら色々使ってちょっとした工夫も出来るだろうな・・・。
でも、木製の合板の棚板は、スカスカで頼りないです。
2006年に導入した棚があるのですが(この時も棚に燃えてた!)、合板製の棚板がたわんでしまっています。
うーん。
棚、棚、たな、たな。こまったな・・・。
そんな時近所のホームセンターに買い物に行きました。
普段は1階だけしか使わないのですが、ダンナサマが「2階も見る?」と言うので一緒に2階(照明、家具、棚など)へ。
(ダンナサマは照明器具が見たかった模様)
2階は数年前に一度行ったきりかも。
久しぶり。
ふと見ると、片隅に、組み立て式の木製棚のコーナーがあります。
(数年前にあったかどうかは記憶が全くありません)
「LUNDIA」 というフィンランドのブランドで、木製の側板枠と棚板を組み合わせて作るというもの。
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枠の奥行きや高さ、棚板の幅など各種あるものを、適宜組み合わせて作れ、後から扉も追加出来ます。 しかも、横方向に棚を延長していくことが出来ます。
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ホームセンターで参考までに写真を撮ってきました。 こちらが側板枠(アップライトといいます)。 穴が開いていて、棚板の位置を変更できます。
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コーナー用の棚を追加することも出来ます。
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扉は後付けできます。
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引き出しも、高さ10cmと20cmの2パターンから選べます。
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これは刳れ込みの入った変形棚板。 乗っているのは段ボール製のダミーではなくてホンモノの本でびっくり。 でもフィンランド語なので全く分からず、再度びっくり。
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これはいいかも。
私に向いているかも?
(クリスマスのレープクーヘンハウスのように)パーツを組み合わせて何かを組み立てる、というのは結構好きな作業だと最近気づいたのです。
木製なので、ちょっとしたカスタマイズも出来るかもしれません。
(例え結局やらなくても、出来そう、という可能性があることで安心感があります)
ルンディアは濃いめの茶色だけだったので、無着色のものはないかとホームセンターに聞いてみたところ、九州の会社で同じ規格で無着色オイル塗装のもの(ブランド名「イキクッカ」)を販売しているところを紹介してくれました。
(値段はやや高め)
ダンナサマが、無着色がいいというし、お金に糸目をつけず(!)イキクッカのものを買ってみることにしました。
パーツカタログを検討して、大まかなプランを立てました。
そして、販売店の方に清書して頂き、また細かい部材の不足がないかもチェックして頂いて、計画完了。
一気に3本の棚導入です。
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その1。 本とCD棚。
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その2。 収納棚。
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その3。 収納棚。
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部材が届いてみると、それだけで一部屋がいっぱいになってしまう程の分量です。
しかも、全部木製なので、それぞれのパーツが重い!!
ぺこぺこの合板製カラーボックスとは桁違いの重さです。
更に。
既存の棚にはまだ物が入っているし、床には今回届いた部材が置いてあるし、組み立てる場所を確保するのも一苦労。
(一旦寝かせた状態で組み立てるのでかなり広い場所が必要)
玉突き式に物を動かす必要があるのですが、最初の空間がありません。
まずざざっと床をかきわけて、組み立てる場所を確保します。
あとは、
→概略の構造が出来たら立ててよけておく。寝かせておくと棚ってすごく面積をとります。
→既存の棚から物を取り出し、箱などに詰めて仮置き。
→既存の棚をもとの場所からどかし、解体・廃棄。
→新しい棚を所定の場所に移動させ、棚板を追加してものを配置。
→不要なものは捨てる
という手順を繰り返して、3本の棚を順次組み立てます。
作業期間中は、大量の梱包材や段ボール、古い方の棚、そこから取り出したものなどに首まで埋まるような状態でした。
一昨年の3月11日の地震後に匹敵する混乱状態です。
永遠にこのゴッチャリのままだったらどうしよう?とくじけそうになりつつも、なんとかひとりで作業をやり終えました。
(ダンナサマに手伝ってもらうと、むしろ意見が分かれたりして手間取るし)
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今回、画期的にコンパクトになったのはCD。 最初はこんな風に、奥行きの浅い棚1本分に、ずらっと並べてありました。
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それが、こちらに。 引き出し3つに、棚1本分のCDが収まったのです。
(在庫CDの長さを計って確かめた) |
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引き出しを開けると、2列にCDが並んでいます。
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横からみるとこんな感じ。 引き出しの一番奥まで軽々と全開します。 最近の引き出しレールってすごく丈夫で便利なのですね。 (古いCD棚は処分して、片付きました)
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レールつき棚板というのも買ってみました。 ちょっとものを置いて作業したりするのに便利です。
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既存のプラスチック収納ボックスの(枠は捨てて)箱部分のみ新しい棚に置き換えました。 丁度横に3個並びました。 高さもぴったりでしょう?
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というのも、自分で穴をあけたから。 一番上はもともとある穴で、指で示しているのは失敗穴。 ドリル直径は、4.5mmでもなく4.7mmでもなく4.8mmでした。 (ええ、3本買いましたよ・・・)
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■ルンディア/イキクッカの棚の感想
・各部材が、日本の一般家庭でよく見る家具よりも、一回りくらい太かったり厚かったりする気がする。
家庭用というより、業務用という印象かも。
(インテリアとしては、おしゃれで軽快、という見た目ではない)
・しかしとても堅牢。棚板がしなって変形したりとかはなさそうで頼もしい。
(でも家庭にあるものは、実はさほど重くないものの方が多いような気もする・・・)
・パイン材のせいか、仕上げのオイルのせいか、なんだか家が製材所のようないい匂い。
・結論としては、品質に満足しているし、買ってよかったと思う。
・それぞれの部材がちょっと家庭にはないような重さなので、組み立て作業は、五十肩など故障のある人は一人でやらない方がいいかも。
・販売店は、色々な点でさすが日本の会社、というきめ細かさと親切さでした。
メールでも色々教えて頂けるし、クロスブレース(バッテンの金具)の下穴はあけてあるし、部材の前後のシールもはってあるし、初心者にはとても助かりました。
・イケアに比べるとかなり、そしてホームセンターのものよりちょっと割高だし、送料もかけてしまったけれど、これら全てを自分で(遠くまで)買い出しにいって家まで運び込んで、ということを考えると、(棚3つも作れずに)途中でくじけてしまった可能性も高い。
こうやって部材が届いてしまえば、組み立てせざるを得ないので頑張れた。
実力に応じた出費、ということで、仕方なかったと思う。
・レールや蝶番などの金物を自分で買って、自分で板を加工して引き出しや扉をつけたいものだけれど・・・。
父のところに木工の機材が沢山あるので、今度行ったら加工を頼んでみようかな・・・。
・扉をつけるとしたら、IKEAに売っている扉が使えないものだろうか。
■棚計画今後の課題
・どこに何を置いたら使い易いか、引き続き検討すること。
・それぞれのものの使用頻度をよく考えること。
・これ以上棚をおく場所はないので、何かがあふれるようなら何かを捨てること。
・棚におさまったものについても安心せず、それぞれ再度吟味して不要なものは捨てること。
・プラスチックケースの中味を一度きちんと整理し、ラベルをつけること。
■参考情報
(1)ジョイフル本田のルンディア解説ページ
店頭に部材のカタログ兼注文票、組み立てガイドなどがあります。
(2)ルンディアとほぼ同じ規格で日本のブランド 「イキクッカ」(会社名ウッズランド)
今回はこちらにお世話になりました。
ライセンス生産というのかな、基本的に日本製で、木材も数年前から国産材を使用しているそうです。
無着色、オイル仕上げ。さすが日本製という仕上げの綺麗さです。
通販もやっています。
実例集が参考になります。
(3)似たような組み立て式の、イケアの木製棚 IVAR シリーズ
後からお友達に教えて頂きました。こちらの方がずっと安いです。
無着色・無塗装。
(4)イケアの家具・パーツを使ったDIY
お友達に教えてもらったサイトです。私も頑張ろう。
(5)Vas plus ヴァスプラス
ルンディアと全く同じフィンランド製の商品を、山分物産というところが輸入し、このブランド名で販売しているようです。
色はジョイフル本田とは違う、無着色のナチュラルカラーのようです。表面塗装の種別は不明。
ホームページ上に価格情報がありますが、通販はなし。
基本的なアイテムのみで、引き出しや、引き出し棚板、扉、コーナー用の棚板などのパーツはないようです。
全国に販売代理店があるようです。
(6)無印良品のパイン材ユニットシェルフ以前のモデルがルンディアとよく似ています。
旧バージョン(~2009年):無塗装。表面が粗い感じだったらしい。枠に等間隔で穴があり、ルンディアと似ている。
(購入した方のレポートはこちら)
新バージョン(2009年以降):表面滑らかだそう。側面の枠がルンディアと異なる。
側面枠はハシゴのようになっており、棚板の間隔は自由には調整できない。
棚板の奥行きは26cmと39.5cm。
旧バージョンとは、パーツ互換性がないようです(買ったひとはショックだったことでしょう)。
新旧とりまぜての使用例はこちら。
(7)壁面収納にも色々あるようです。自分で組み立てなのか、施工も注文するのかはよく調べていません。(多分頼むものだと思う)
・ヒガシ の LB1000
4色の合板による多様なシステムパーツを組み合わせて、様々な壁面収納を作ることが出来るようです。
・カリモク ピオグランデ
・Panasonic キュビオス
・ドイツのブランド ip20
・スエーデンのブランド FOGA system
・すえ木工
(8)各種本棚まとめサイト