熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

ニッコール・クラブ撮影会・・・清水公園

2011年10月16日 | 生活随想・趣味
   恒例のニッコール・クラブの撮影会が、千葉北部野田の清水公園で行われたので、出かけた。
   朝はどんよりとした曇り空だったが、昼前から日が差し始めて、日中には30度近くも気温が上がって、戸外を歩き回るのには、かなりきつかった。
   ペットボトルで、水分をいくら補給しても、流れるような汗で、また、すぐに喉が乾いてしまう。
   しかし、参加者の大半は、還暦を過ぎたおじいさん方だと思うのだが、皆さん、至って元気である。

   私は、別に、コンテスト用の写真を撮ろうとか、傑作をものそうなどと言った気持ちは全くなく、綺麗でチャーミングなモデルにカメラを向けられるのが楽しみで行くのだが、何故か、多少はプロの作品に似た写真が撮れるような気がしてくるのが、不思議なのである。
   セミプロ級の人々も来ていて、中には、何台ものカメラや沢山の交換レンズを用意して重装備で来ている人も、沢山いるのだが、私などは、75-300ミリの望遠レンズを着けた一眼レジカメ1台で、露出補正をするくらいはするが、後はプログラムオートでカメラ任せで撮り続けている。
   沢山の素人カメラマンが犇めき合ってカメラの放列をしいて、モデルに対しているのだから、正に戦場で、何よりも、軽くてフットワークの良いのだ一番なのである。

   私は、モデルの表情の変化に興味を持っていてシャッターを切っているので、クローズアップが多いのだが、目線があっていなくても、モデルが美しい表情をしたり、綺麗なアングルになると写している。
   最近のデジカメは非常に便利で、思い通りのチャンスに正確な条件で作画してくれるし、それに、心配なら、シャッターボタンを押し続けていれば、連写してくれて、その中から選べば良い。
   
   モデルさんは、日本人と白人が半々で、10人来ていて、5人の先生が2人ずつ担当するのだが、今回外人は、ロシアとウクライナの出身で、スラブ系で色が抜けるように白い。
   これまでより、先生方が、かなり丁寧に指示を与えてくれたり指導したりするようになった感じで、モデルさんたちも、バリエーションに富んだ豊かな表情やポーズを自分自身で編み出すと言うかプロ意識を発揮していて面白かった。

   私は、特に、特定の先生を目指して撮影会に来ている訳ではないので、公園のあっちこっちで、モデルの周りに囲いが出来ているので、それを追っかけて、次々と、ハシゴしながら、列に加わってシャッターを切っていた。
   それに、私自身、花の写真にも興味があるので、色とりどりに綺麗に咲いている花に、レンズを向けたりしているので、結構、楽しみながら時間を潰せる。
   コスモスが満開で美しかったが、バラは、殆ど咲き切ってしまって、既に、豊島園。
   池には、綺麗なハスの花が咲いており、既に、実が成って枯れ始めたハスもあった。

   今回、隣接する国の重要文化財になっている17世紀建造の「旧花野井家住宅」が、撮影場所に選ばれていて、ここで、撮影会が持たれた。
   この住宅は、野田市の広報によると、”流山市前ケ崎にあった花野井四郎氏の住宅を、昭和46年(1971)野田市が寄贈を受け清水公園の近くに移築したもので、17世紀後半のものと推定される住宅。花野井家は、江戸時代幕府直轄の牧を管理する牧士を代々努めていた。時折茅葺き屋根(かやぶきやね)の保護のために薪を燃して燻している。”
   桁行15.5m、梁間9.1m、平屋で、屋根は寄棟造、茅葺。
正面左側が土間でカマドなどがあって、中央に囲炉裏付きの広い板敷の居間、その周りに5つの居室がある。
   モデルさんが、茅葺の古風な門や庭、ずっしりと年輪を感じさせる黒ずんだ玄関口や縁側、中に入って連子窓から顔を覗かせるなどポーズを取ってくれるのを、カメラマンが追っかける。
   私は、写真を撮るのと、重要文化財の観察が半々で、期せずして、良い勉強になった。

   帰宅して、撮った写真をパソコンに取り込んで見たのだが、かなりの出来で満足している。
   ブログなどへの掲載も禁止されているので、口絵写真は、オープニングのシーンである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする