熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

神田古本まつりをハシゴして歩く

2011年10月29日 | 生活随想・趣味
   27日の木曜日が初日だったようだが、私は、翌日の午後、時間を見つけて出かけた。
   神田神保町の大通りの歩道に並んだワゴンセールを梯子しただけだが、やはり、歩行者天国になる休日のスズラン通りに張り出す店舗群を見ないと、一寸さびしし、客も少ない。

   何か目的があって、特定の本を探そうとする人には、古本まつり中に架設されたワゴンや俄か書棚に並んでいる本などには興味はないであろうが、私のような、何となく回ってみて、気に入った本があれば買うと言った者にとっては、ぶらぶら、見て回るだけで楽しいのである。
   随分古い本があって、学生の頃に読んだ色褪せた背表紙を見つけて、無性に懐かしくなったり、大切にしていた本などを見つけると、もう一冊買おうかなどと考えたりするのだが、また、お会いしましたねえと言う気持ちである。

   夫々の古書店が、店頭の街路に、ワゴンを出して古本を並べているのだが、単なる客寄せと言う感じで、それ程、高価な目玉商品と言った本はなく、それを見越して、日頃閑散としている店内に入って熱心に品定めしているファンが結構多い。
   大きなリュックを背負った客などもいて、地方から楽しみに来たファンであろうと思うが、熱心に探している。
   古い高価だった筈の全集本や特別出版本などを買う人などは、本のコレクターか好事家であろう。私など全く興味のない特殊な分野の、それも、極端にトピックスの的を絞った全集本や特集本が出版されているのさえ不思議なのだが、嬉しそうに小脇に抱えて帰る人を見ていると尊敬に値する。

   結局、1時間ほど歩いて私がその日買った新古書は、ほんの数百円の叩き売り価格だったので、
   シェル・イスラエル著「ビジネス・ツイッター」
   ジャック&キャロライン・プレイス著「偉大なアイディアの生まれた場所」
   ロバート・サーマン著「なぜ ダライ・ラマは重要なのか」

   それに、勉強のつもりで、半額であった、
   宮田由紀夫著「アメリカのイノベーション戦略」
   帰りの電車の中で読むつもりの、
   増田悦佐著「中国、インドなしでもびくともしない日本経済」

   昔は、神田古書まつりが開幕すると、オープン前に出かけて沢山の本を買って、事務所や自宅に宅配便で送っていたのだが、最近は、出かけない年もあったりして、大分興味が薄れてしまっている。
   しかし、何となく、久しぶりに、京都の古書店に出かけて、学生時代の思い出を反芻したくなった。
   私は、旅をすると、時々、古書店に行くのだが、並んでいる本が、地方によって、かなり違っているのが面白く、結構、びっくりするような本に遭遇することがあるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする