熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記・・・ウィリアム・モーリス咲く

2011年10月12日 | わが庭の歳時記
   随分涼しくなって、夏草が生茂っていた(?)私の庭も、大分落ち着いてきた。
   私の庭では、ピンクのシュウメイギクの花とムラサキシキブの実が、今、一番美しいのだが、バラの花も、大小取り混ぜて、あっちこっちで咲いている。
   冬の冬眠から覚めて、芽吹きから咲き始める春のバラのような感動はないが、何となく厳しさの増す冬に近づきはじめる予感の所為か、秋のバラの花には、しんみりとした味わいのある美しさを感じさせてくれて爽やかさがある。

   この初夏に買ったイングリッシュ・ローズの大苗のウィリアム・モーリスが、咲き始めたので、切り花にして、バカラに挿した。
   ソフトなアプリコットピンクの丸く咲いた中輪の花姿が、清楚な佇まいで、実に優しい。
   それに、他のしっかりとしたイングリッシュ・ローズと比べて、枝が非常にしなやかで弱々しく、花首もほっそりとしていて、一寸した竹下夢二の描いた乙女の雰囲気であるから、一層、その感が深い。

   京成バラ園も、ちらほらバラが咲き始めたようなので、久しぶりに出かけて見ようかと思っている。
   イギリスに居た頃は、バラの本場でありながら、仕事で走り回っていたので、薔薇を愛でている余裕がなかったのだが、歳の所為か、今頃になって、バラの美しさに感動しながら、あっちこっちの庭園や古城など見たバラを思い出しているのも不思議である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする