熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭:シェイクスピア、ファルスタッフが咲く

2014年05月21日 | わが庭の歳時記
   わが庭には、千葉から持ち込んだバラが、9本あって、その内、第2弾のイングリッシュ・ローズのウィリアム・シェイクスピア2000とファルスタッフ(一般には、フォールスタッフと云われているが、シェイクスピアからの命名なので、この呼称であるべき)が咲きだした。
   両方とも、カップ咲きの花弁の密集した深紅のバラである。

   千葉では、鉢植えが大半だったが、イングリッシュ・ローズとフレンチ・ローズ主体で、30本ほどバラを植えていたのだが、移転のために、20本以上、お寺に移植して、アトランダムに、9本だけ選んで、鎌倉に持ってきたのである。

   ファルスタッフは、一番最初に植えたイングリッシュ・ローズで、秋に新芽が2メートル以上に伸びたので、クライミング・ローズ仕立てにして垣に這わせたのだが、2年目に枯れてしまい、これは、2代目である。
   生みの親ディビッド・オースティンは、”ファルスタッフ はシェークスピアの最も愛された喜劇キャラクターの一人で、「ウィンザーの陽気な女房たち」などに登場した、若いヘンリー王子の飲み友達の名に由来します。”と言う。
   私がイギリスで、RSCのシェイクスピア劇に通い詰めた最初の戯曲が、「ヘンリー4世」で、売春宿紛いの居酒屋に入り浸って、皇太子のハル王子(後のヘンリー五世)に悪の限りを教え込んだのが、無頼漢のサー・ジョン・フォルスタッフで、ハルがヘンリー5世になると、瞬時にお払い箱となり、食い詰めてウインザーに移り、その後日譚が、この「ウィンザーの陽気な女房たち」であり、ヴェルディの「ファルスタッフ」なのである。
   とにかく、イギリスで最も愛されているシェイクスピア劇の人物で、エリザベス1世女王も、いたく気に入って、ファルスタッフを主人公にした恋の戯曲を書けと所望して生まれたのが、先の「ウィンザーの陽気な女房たち」だと言うから面白い。

   何故、この深紅のバラが、ファルスタッフなのか分からないのだが、私の好きなバラである。
   
   

   ウィリアム・シェイクスピア2000は、昨年初夏に、京成バラ園で買って移植したので、今年初めて咲いたのである。
   私が、シェイクスピア・ファンであるから、理屈抜きで植えているので、綺麗に咲いたら嬉しい。
   殆ど、花色は、ファルスタッフと同じだが、完全に開花すると、真ん中に蕊が見える。
   
   
   

   沢山咲き出したのが、あおい。
   この花が、一番花持ちが良いようで、かなり、長い間、しっかりとした花を維持してくれている。
   
   

   面白いのは、昼咲き月見草で、細長い蕾の時には、枯れたように下を向いていたのが、花が開くと、すっくと立ち上がって、風に揺れている。
   細長いか細い茎の先に花を開くので、イングリッシュ・ガーデンの草花のように風に靡くので風情があって良い。
   
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする