ニューヨークの街を何の目的もなく散策するのは4年ぶりである。
行ったことがなかったので、グリニッジ・ビリッジとソーホーの雰囲気を感じたくて、とりあえず、ワシントン広場の傍のニューヨーク大学に向かった。
ピーター・ドラッカーがいたので一時留学先として考えたが、その時既にクレアモント大学に移っていたのが分かったので止めたことがあって、多少興味があった。
その後、ウォール街に出て、あのあたりを散策して、帰りにミッドタウンの5番街を歩こうと思っていた。
サブプライム問題で、アメリカ経済が不況に突入するかどうか心配されているが現状はどうなのか、多少、街の雰囲気から察知できたらと言う気持ちもあった。
ニューヨーク大学は、全く街の中の大学で、キャンパスと言う感じはなく、街の中に一部は並んで寄り集まっているが、あっちこっちに散在している。
キャンパス地図はあっちこっちにあるが、とにかく、セクリティなど全くない感じで、誰でも何処からでも建物に入り込める感じで、大都会のマンモス大学と言うところである。
ブックショップに立ち寄って、経済の本を探そうと思ったが、教科書関係が大半で、一般書籍のコーナーは貧弱であり、ほかに衣料品や文具雑貨等のコーナーがあり雑然としていた。
結局、ミッシュランのグリーン・ガイド「ニューヨーク版」を買って外に出て、隣のワシントン広場に行った。
大統領就任100周年記念に建てたワシントン・アーチが入口にあるが、真冬の為に人も少なく、殺風景なので、まっすぐに南の方向に歩いて、ソーホーに向かった。
ソーホーに入ると、一挙にファッション性が増す感じで、ユニークな飾り付けをした婦人用のファッションの店や、アトリエ、アンティークショップ、それに、店構えから雰囲気の変わったレストランなどが、あっちこっちにあって、街路に、ゼブラの模様に塗ったクラシックな車が止まっているなど、夜には灯りがついて賑やかななるのだろうと思って歩いていた。
ブロードウエーに出たが、プラダとブルーミングデールがあるくらいで、多少カメラの被写体になるようなビルがあったが、普通の町並みであった。
今でも少しはアーティスト達が住んでいて活躍しているようだが、はっきり目的を持って訪れる人にはソーホーは楽しいのかも知れない。
ロンドンのピンク・ゾーンのある歓楽街ソーホーとは全く違ったイメージの街である。
ロウアー・マンハッタンは、まず、ワールドセンターの跡地に行った。板塀が張り巡らされて、外も内もあっちこっちで工事中で、4年前と雰囲気が変わっていなかったので、素通りして、トリニティ教会に入ったが、ミサ中であった。
ウォール街をまっすぐに東に下りてニューヨーク証券取引所の前に行った。以前のようにバリケードを張った機動隊はいなくなっていたが、一般の入場は不可能なので、隣のワシントン大統領の像が立つフェデラル・ホールに入って小休止した。
他の目ぼしい所は前回見て歩いたし、ビジネスでない限りウォール街には用がないのでそのまま踵を返したが、大通りにマクドナルドがあったので喉の渇きを癒す為に入った。
ウォール街と言っても、ロンドンのシティと同じで、金融を中心としたビジネス街だが、普通の生活空間も同居していて、マクドナルドの客は、他と変わらず子供づれの一般市民で賑わっていた。
ところでコーヒーだが、スターバックスに戦いを挑むべく新しく高級指向を試みたとか言われていたが、コップのデザインを変更したのか、まず PREMIUM ROAST COFFEE とロゴが入って、FRESH BREWED CUSTOM BREND RICH BOLD AND ROBUST と麗々しく大書されていた。テイストは、多少マイルドで無難になった感じである。
ミッドタウンに向かい、久しぶりにグランド・セントラル駅に降り立った。
ヨーロッパのターミナル駅にも結構建築的にも重要な美しいターミナル駅があるが、このニューヨークの駅は、ワシントンの駅と同じ様に群を抜いて立派な美しい駅だと思う。
オルセーなど、素晴らしい美術館になっているが、あのワシントン駅でも重要な国の式典が行われたりしている。
日本には、欧米の駅舎のように美しく立派な広大なホールを持った駅がないのが寂しいが、混む一方にも拘わらず、まだ、駅中ビジネスに力を入れようと言うのだから、発想が貧しいのかも知れない。
そのまま歩いて、5番街に入って、北方向に歩いた。
セント・パトリック大聖堂に入った。ケルナ・ドームを模したと言う巨大な建物だが、やはり、歴史が150年程度では、ヨーロッパの大聖堂や教会と比べてどこか荘厳さにも重厚さにも雰囲気が欠ける。
この大聖堂から北側には、トランプ・タワーまで、世界の名だたる高級店が軒を連ねており、世界最大の高級ショッピング街である。
前回のニューヨーク散歩では、いくつかの店に入ったが、今回は前を素通りしただけだが、不況の所為か、心なしか、客が入っているような雰囲気ではなかったような気がした。
私が名前を知らないような店では、結構、派手なセールを行っていたが、流行っている感じでもなかった。
バーンズ&ノーブルの大きな店があったので、アメリカのベストセラーがどうなのか見ようと思って中に入った。
グリーンスパンの「THE AGE OF TURBULANCE 波乱の時代」が、20%ディスカウントのワッペンが貼られて山積みにされていた。
この書店の中に、スターバックスの店舗があって、本を持ちこんで読んでいる人もいた。
私もゆっくりとしたかったが、その日は、METの「ワルキューレ」が、早く開幕するので、諦めてホテルに帰った。
ニューヨークの街頭で、アメリカの経済状況について何かを感じようとしたのだが、ただの散策では何も分からなかったと言ったところであろうか。
特に、変わった印象は何もなかった。
行ったことがなかったので、グリニッジ・ビリッジとソーホーの雰囲気を感じたくて、とりあえず、ワシントン広場の傍のニューヨーク大学に向かった。
ピーター・ドラッカーがいたので一時留学先として考えたが、その時既にクレアモント大学に移っていたのが分かったので止めたことがあって、多少興味があった。
その後、ウォール街に出て、あのあたりを散策して、帰りにミッドタウンの5番街を歩こうと思っていた。
サブプライム問題で、アメリカ経済が不況に突入するかどうか心配されているが現状はどうなのか、多少、街の雰囲気から察知できたらと言う気持ちもあった。
ニューヨーク大学は、全く街の中の大学で、キャンパスと言う感じはなく、街の中に一部は並んで寄り集まっているが、あっちこっちに散在している。
キャンパス地図はあっちこっちにあるが、とにかく、セクリティなど全くない感じで、誰でも何処からでも建物に入り込める感じで、大都会のマンモス大学と言うところである。
ブックショップに立ち寄って、経済の本を探そうと思ったが、教科書関係が大半で、一般書籍のコーナーは貧弱であり、ほかに衣料品や文具雑貨等のコーナーがあり雑然としていた。
結局、ミッシュランのグリーン・ガイド「ニューヨーク版」を買って外に出て、隣のワシントン広場に行った。
大統領就任100周年記念に建てたワシントン・アーチが入口にあるが、真冬の為に人も少なく、殺風景なので、まっすぐに南の方向に歩いて、ソーホーに向かった。
ソーホーに入ると、一挙にファッション性が増す感じで、ユニークな飾り付けをした婦人用のファッションの店や、アトリエ、アンティークショップ、それに、店構えから雰囲気の変わったレストランなどが、あっちこっちにあって、街路に、ゼブラの模様に塗ったクラシックな車が止まっているなど、夜には灯りがついて賑やかななるのだろうと思って歩いていた。
ブロードウエーに出たが、プラダとブルーミングデールがあるくらいで、多少カメラの被写体になるようなビルがあったが、普通の町並みであった。
今でも少しはアーティスト達が住んでいて活躍しているようだが、はっきり目的を持って訪れる人にはソーホーは楽しいのかも知れない。
ロンドンのピンク・ゾーンのある歓楽街ソーホーとは全く違ったイメージの街である。
ロウアー・マンハッタンは、まず、ワールドセンターの跡地に行った。板塀が張り巡らされて、外も内もあっちこっちで工事中で、4年前と雰囲気が変わっていなかったので、素通りして、トリニティ教会に入ったが、ミサ中であった。
ウォール街をまっすぐに東に下りてニューヨーク証券取引所の前に行った。以前のようにバリケードを張った機動隊はいなくなっていたが、一般の入場は不可能なので、隣のワシントン大統領の像が立つフェデラル・ホールに入って小休止した。
他の目ぼしい所は前回見て歩いたし、ビジネスでない限りウォール街には用がないのでそのまま踵を返したが、大通りにマクドナルドがあったので喉の渇きを癒す為に入った。
ウォール街と言っても、ロンドンのシティと同じで、金融を中心としたビジネス街だが、普通の生活空間も同居していて、マクドナルドの客は、他と変わらず子供づれの一般市民で賑わっていた。
ところでコーヒーだが、スターバックスに戦いを挑むべく新しく高級指向を試みたとか言われていたが、コップのデザインを変更したのか、まず PREMIUM ROAST COFFEE とロゴが入って、FRESH BREWED CUSTOM BREND RICH BOLD AND ROBUST と麗々しく大書されていた。テイストは、多少マイルドで無難になった感じである。
ミッドタウンに向かい、久しぶりにグランド・セントラル駅に降り立った。
ヨーロッパのターミナル駅にも結構建築的にも重要な美しいターミナル駅があるが、このニューヨークの駅は、ワシントンの駅と同じ様に群を抜いて立派な美しい駅だと思う。
オルセーなど、素晴らしい美術館になっているが、あのワシントン駅でも重要な国の式典が行われたりしている。
日本には、欧米の駅舎のように美しく立派な広大なホールを持った駅がないのが寂しいが、混む一方にも拘わらず、まだ、駅中ビジネスに力を入れようと言うのだから、発想が貧しいのかも知れない。
そのまま歩いて、5番街に入って、北方向に歩いた。
セント・パトリック大聖堂に入った。ケルナ・ドームを模したと言う巨大な建物だが、やはり、歴史が150年程度では、ヨーロッパの大聖堂や教会と比べてどこか荘厳さにも重厚さにも雰囲気が欠ける。
この大聖堂から北側には、トランプ・タワーまで、世界の名だたる高級店が軒を連ねており、世界最大の高級ショッピング街である。
前回のニューヨーク散歩では、いくつかの店に入ったが、今回は前を素通りしただけだが、不況の所為か、心なしか、客が入っているような雰囲気ではなかったような気がした。
私が名前を知らないような店では、結構、派手なセールを行っていたが、流行っている感じでもなかった。
バーンズ&ノーブルの大きな店があったので、アメリカのベストセラーがどうなのか見ようと思って中に入った。
グリーンスパンの「THE AGE OF TURBULANCE 波乱の時代」が、20%ディスカウントのワッペンが貼られて山積みにされていた。
この書店の中に、スターバックスの店舗があって、本を持ちこんで読んでいる人もいた。
私もゆっくりとしたかったが、その日は、METの「ワルキューレ」が、早く開幕するので、諦めてホテルに帰った。
ニューヨークの街頭で、アメリカの経済状況について何かを感じようとしたのだが、ただの散策では何も分からなかったと言ったところであろうか。
特に、変わった印象は何もなかった。