運動会の後、教職員で反省会を行うことが学校の常となっています。
この反省会、何気ない先生方の発言の中にも指導者としての参考になる話が含まれていたりします。昨日もそうでした。
1、本番に強い子ども
子ども達は本番に強い。練習の時には「これで間に合うのか???」というできであっても当日になると練習以上の力を出す。我々教員は、こういうことをけっこう多く経験する。子ども達の力を大きく評価したい。
しかし、もっと良いのは「練習の時から一生懸命頑張れる」ように指導していけるかどうかである。子ども達が自主的に個人練習をするようになったら、その練習を楽しんでいるわけだから、できればいつもそうなるように指導したい。
2、みんなで支えあっている職場は雰囲気が良い
転勤していった先生方が運動会には来てくれることがある。昨日もたくさんの先生方が来てくれた。ふともらした言葉があった。
「辰巳小は教職員のみんなが自分の仕事でなくても、『ここの手が足りない』という場面にどんどんカバーに入ってくる。見ていてうらやましくなってくる。」
確かに昨日は勤務時間ではないはずの交通指導員のシルバーおじさんまでが、得点掲示の仕事を自ら名乗り出て手伝ってくださった。給食主事さんも運動会の裏で教職員の昼食を作ってくださった。・・・・・etc
この姿勢は、ぜひ子ども達にも反映させていきたいと感じる。
3、創意工夫・・・それが教員の醍醐味
35周年記念開校記念日を祝う大運動会というテーマが今回はあった。それをどう表現するかに教員のアイデアがちりばめられていた。私が担当した3~4年生は、花笠音頭の最後に笠を使った人文字で「35」と表現した。他学年でも何らかの表現で辰巳小学校のアピールをした。見ていて「なるほどぉ~!」と思わせられる。
楽しいんですよね。生みの苦しみを味わいながらも良い演技ができると。毎年いろいろな工夫ができる仕事って本当に楽しいです。
4、子ども達の応援に感動した!
低学年が赤白対抗のキャタピラレースをしている時に、児童観客席にいた3~6年生が全員フィールド内に入ってきて、声をからさんばかりの大応援をくりひろげた。20分以上かかった競技であったが、お兄さんお姉さんたちは、ず~っと同じハイテンションで「白組!チャチャチャッ!」「赤組!チャチャチャッ!」と低学年を応援し続けた。小規模校ならではの心温まる場面だったと思う。こういう純粋な姿を見ると、こちらも素直に嬉しくなるのです。
5、シビレエイの法則
ソクラテスは言いました。
「シビレエイはなぜ人をしびれさせることができるのか。それは自分自身がしびれているからだ。」
学校で働く我々が「辰巳小は楽しい学校だ」としびれていれば、それは子ども達にも伝わっていく。「練習は楽しい」「授業は楽しい」と指導する側がしびれていれば自然に子ども達もワクワクしてくる。昨日の運動会はそんな雰囲気にあふれていたのでしょう。校長先生は終始ご機嫌でしたね。
バレーチーム指導にも役立てられる要素がいっぱいの運動会でした。