史上最高の卒業式のイメージを創る 【マインドマップ活用授業】

4月にマインドマップⓇ公認フェロー二人が担任となり、「マインドマップ学年」を作り、この1年間、はっきりした目標として「史上最高の卒業式になる」ということを合い言葉にしながら前進してきました。残すところ2週間を切ったわけですが、今が一番良いタイミングと判断して、次のようなテーマで授業を行いました。

「史上最高の卒業式のイメージを創る」


【授業のゴール】

☆全員の力で史上最高の卒業式イメージを創り上げること


【授業の展開】
今回は45分間の授業ではどうしても時間が足りないと判断し、60分間使いました。

①メインブランチのBOI指定のマインドマップで個人作業を行う。(30分)

②かいたマップを元にして、クラスミーティングを行う。進行はすべて児童が行い、教師は書記に徹する。まとめていく作業にはPCソフト「iMindMap」を使い、プロジェクターで大きく写して表示する。(25分)

③授業を通して感じたことを短文にまとめる。(5分)

この結果、できあがったマインドマップが写真画像のものです。イラストやクラウドと言われる雲のような色は、私が仕上げ作業として行いました。小学生がたった25分間の話し合いで、ここまでの「卒業式イメージ」を創り上げてしまうのです。これは教師が一人で考えても、なかなかここまでは出てこないと思いませんか。

さらにすごかったのは、子どもたちがみんなの意見を聞きながら、お互いの意識の高さを認め合っていたことです。それが最後の5分間で書いた文章に表れていますので、長くなりますがご紹介します。


「みんなはすごくいい考えを持っていて、多分、最高の卒業式になるなと思いました。これだけの考えが集まれば、あとは実行するのみだと思います。なので、卒業式練習をきっちりやりたいと思いました。」

「ぼくは、今まで育ててくれた親や、色々とお世話になった先生方に感謝の気持ちを伝えられるような卒業式にしたいです。あと、みんなの考えが分かってよかったです。マインドマップは全員でやると止まらないから、どこまで続くのかなあと思いました。

「みんな一人一人ちがう考えを持っていて、その意見をもっと出しあえば『最高の卒業式』になると思います。」

「『最高の卒業式』とは、みんなで作りあげるものだと感じました。みんなの力を合わせて『史上最高の卒業式』をつくりたいです。」

「ひとりひとりが力を合わせて、来た人にすごいと言われるような最高の卒業式にしたいです。」

「最高の卒業式にするには、みんなが協力しあわないとできないと思いました。」

「最高の卒業式にするためには、たくさんの強い気持ちが必要だと思った。」

「今日、みんなでまとめた事を、卒業式でやり、みんなが感動できるような最高の卒業式にしたいです。そのために今からその練習をじゅうぶんにやり、本番には自分達でも感動できるような卒業式にしたいです。」

「ぼくは、史上最高の卒業式にするのは大変だなぁと思ったけど、大変なりにすごいことなので、最高の卒業式にするために、みんなで心を一つにし、協力して卒業式を成功させたいと思いました。」

「ぼくは『最高の卒業式』にするためにはどうすればいいかという授業をやって、去年の6年生の卒業式もすごかったけど、自分たちも負けないぐらいの卒業式にしたいなぁと思いました。」

「ぼくはこのことを考えてみて、このマインドマップに書いたことを実現するためには、皆の心を一つにして実現させたい。」

「最高の卒業式にするためには、一人一人がしっかりやることをやればいいと思いました。私も、このマインドマップに書いたことをしっかりやれるようにして、卒業式本番にのぞみたいです。そして、さびしさだけでなく、感動で泣きたいです。」

「みんなの思いが分かり、このマインドマップに書いたことをすべて実行して、来賓の方々も感動させれば、最高の卒業式になると思う。」

「この1時間で最高の卒業式のイメージがずいぶんふくらんだと思いました。このイメージを思いうかべて、最高の卒業式にしたいです。」

「ぼくは、みんなで力をあわせれば、きっと最高の卒業式にできるんだなと思いました。」

「私は今日まとめたマインドマップを頭に入れて、卒業式にのぞみたいです。自分もお客様も一生心に残る卒業式にしたいと思います。」

「この1時間でみんながどれだけ最高の卒業式にしたいのかが、すごく良く分かりました。みんなでこのマインドマップに書かれた事を実行して最高の卒業式にしたいと思います。」

「みんな一人一人ちがう考えを持っていて、そして、みんなの考えがかさなれば、最高の卒業式はできると思いました。」

「最高の卒業式はむずかしい事なんだなと思いました。見ている全ての人達を感動させられる、最高の卒業式にしたいなと思いました。」

「最高の卒業式をするという思いがつまっていると感じました。」

「一人一人がこんな卒業式にしたいということがわかった。もっとイメージを深めて、史上最高の卒業式にしたいと思った。」

「私は卒業式について考えて、最高の卒業式っていうのは、とても大変なんだなぁと思いました。でも、実際に最高の卒業式ができたら、大変だった分、感動も大きいんじゃないかなぁと思いました。なので、みんなで心を一つにして、史上最高の卒業式にしたいなぁと思いました。」

「(保健室で休んでいてほとんど授業を受けていないのだけど)とちゅうから教室に入ってきたときに、みんなの発言を聞いて、すごいなと思った。『最高の卒業式』は実現できるなとも思った。で、実現のために練習にはげみたいと思った!」


いかがでしょうか。

このレベルの卒業式をするんだと決意をしている小学校6年生は、日本広しといえども多くはないと思います。あとは卒業式までの残りの日数の中で、式練習だけでなく、一切の行動が『最高の卒業式をするため』という一点に焦点化されたら、普通ではない卒業式の空気になるに違いありません。

私の役目は、その『史上最高の卒業式』を演出するプロデューサーと言えるでしょう。


なお、この授業を創価大学教職大学院の院生さんが6名参観をされました。皆さん、子どもたちがマインドマップで発想の枝を次々に伸ばしていることと、それを元にして活発に論議をする姿、そしてその話している内容に驚いていました。ある意味、歴史的証人となってくださった6名の先生方と言えます。
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