今日の練習は江戸川区のチームに来ていただき、チーム初の対外試合を行いました。
矢口の皆様、急な予定変更に応じていただき、本当にありがとうございました。
私たちのチームは6年生男女でお相手をさせていただきました。5年生以下の子供達には、まだまだ時間が残されていますので、今後いろいろなチームと試合をしていきたいとは思っています。子供たちに、ちょっと我慢してもらいました。
相手のチームは都大会の予選直前で、本来ならば1点を競うような競り合った試合をしたいところでしたが、初心者同様の矢口チームを相手にしてくださって、感謝にたえません。全部で4セットも体験することができました。 本当に貴重な4セットでした。
1セット目は、何をしたらいいのか右も左も分からないような6年生の姿がありました。
声も出せず、足も動かず、ボールに手も出せず、ただひたすら相手チームのサーブを見送るばかりの子供達。そうです。新しくできたどのチームも1度は通る、初めての試合の厳しい体験でした。
ここで私から与えた課題は、次のセットは静かに試合をしない、大きく盛り上げていくことだ。盛り上げられないなら、盛り上げられる4年生を出した方がいい 。6年生の皆で考えて、次のセットをどうするか決めなさいということです。
その後、合計4セットの試合体験をした6年生ですが、セットを重ねる度に成長が見られ、応援していた保護者の皆さんも、どんどん熱が入っていきましたね。素晴らしいですよね、自分たちの現状を何とかして変えようとする子供たちの意欲は。
私が小学生バレーボールの指導を、職責以上に大切にしていることの理由は、井の中の蛙的子供を育てたくないという理由があります。
学校教育だけでは実現できないことがあるのです。広い世界を体験させないと、子供たちも、教員も、自己満足というマイナス習慣が身に付いてしまいます。
今日のように、日頃の学校教育では実現できない江戸川のチームとの交流を経験させることにより、子供たちは高い目標意識に目覚めます。
これまで私は、関東のどこにでも、子供たちをつれていき、広い世界を体験させてきました。その卒業生の中には、次のオリンピック出場を目指している選手もいます。
今の自分に満足せず、もっと高いレベルの世界がある。もっと努力しなくてはならないと感じること。これが、子供たちが未来を生きていく力になると信じているのです。
現役小学校校長が指導する小学生バレーボールチームは、東京都に3チームしかありません。うちはそのうちの一つなのです。確率論からすれば、それだけでもあり得ない環境なのだと思ってください。
この夏、私は勝負をかけています。
希望して、私のもとに集ってくれたこの子たちの大切な夏休みを、日本一の夏休みにしてあげたいと。
9月に別人のようになった子供たちの成長した姿を思い浮かべ、来週からの猛烈練習に挑みます。