夏休み練習6回目。
参加数は20名。
練習を始める前に、4年生が人が見ていない階段でふざけてしまい、かなり危ない怪我をしそうだったため、厳重に指導を入れました。
現4年生の課題として、バレーボール部員に限らず全体的にそうなのですが、新学習指導要領で目標にしている「思考力」「判断力」「表現力」に大きな弱点を抱えています。それは普段の学習への臨み方や、日常会話からも感じられます。
今回の問題も、
▲「思慮が不足している(思考力不足)」「今の状況を把握する想像力が足りない」
▲みんながコート準備をしているのに、遊んでしまう(判断力不足)
▲最後に、私から問い詰められると、モジモジしてしまい、日本語の言い切り型、つまり「~です。」「~します。」「~と思っています。」など、最後まで言い切ることができない「表現力不足」。
今日、厳しく指導した一人の子だけの問題ではありません。学年全員の課題なのです。
この指導をした直後です。私が、「こうしたことの後に、〇〇君がこんなことを言ってきました。」とか絶対に言ってきてはならないと指導したにもかかわらず、今回の問題に関係ない4年生女子から、「〇〇君が〇〇するんです。」というような言いつけが入りました。このようなことが、指導直後に来たことからも課題の深さが分かります。問題点を類推して、「今、先生にこのことを言ったらまずい。」ということが理解されない。全体指導の中で、「他人事で話を聞いてはいけない。」とも指導したにもかかわらず、今、話すべきではないことを、平気で話しかけてきました。私は、「だからどうしたいの? 自分で解決しないの?」と、わざと相手をしないようにしました。
バレーボール部に限らず、学年全体の課題です。
授業とは関係のない、希望参加のバレーボール部では、甘ったれた気落ちは許しません。ここに集った各学年のメンバーを、「学年のリーダー」「全校児童の模範」として育成することが、私の目的としていることだと理解していただきたい。
さすがに6年生は、そのように育ってきました。
学年や全校に、良い影響を与えられる一人一人になってきました。
転校してしまった前キャプテンの頃から、正門での朝の挨拶を自発的に行っていましたし、下級生に親切にしている場面もたくさん見せています。
以前、私が指導していた辰巳ジャンプというチームには、チームの練習訓がありました。
そのうちのひとつが、「人に言われず すすんで行動 全力プレーを心がけること」でした。
今の6年生は、このことができていますね。
私から言われなくても、自主練習に励んでいますし、学校生活でも全校の模範となれるよう頑張っています。
4年生は、もう小学校生活の後半戦に入っているのです。
低学年気分を捨てて、今の6年生に負けないくらいに、心を成長させてくれることを期待しています。