このブログは子供の指導記録として使うことが多く、子供たちの成長は著しいのです。バレーボール技術だけでなく、心の成長も伴っています。バレーボール練習を通して、自分のことを見つめる機会にもなっています。
今回の新しい活動形態は、子供だけではなく、大人にも良い影響を見せていると感じます。今日、ある新聞にあった家庭教育についての記事によると、令和2年度の文部科学省調査で、「地域の中に子育ての悩みを相談できる人がいる」との質問に、「いる」回答した人は約28%しかいないという結果だったようです。このことから、親同士のコミュニケーションが減って、子供に関する悩みを家庭だけで抱えてしまう、さらには親子のコミュニケーションもうまく取れない家庭が少なくないのではという意見が書かれていました。
親子バレーボール同好会という活動形態は、このようなことへのチャレンジの意味合いも生まれてきたと感じます。PTA組織の一部にするために、子供の入部=大人はすべて部員となることを条件としました。さらには、子供が入部しなくても、大人だけで入部してもよいことにしました。こうしたことを決めて、運営していく役員組織もできました。チーム内保護者同士のラインも作られ、横の連携が強まりました。この夏はありがたいことに、練習の見守り体制も組んでいただいたことで、体育館で親同士が顔を合わせ、子供たちをめぐって語り合える機会も増えそうです。
これからも、いろいろなことを相談しながら、みんなで温かく支え合う保護者活動が続けられることを期待しています。
親子のコミュニケーションという時代の課題に対しても、よい影響が出ていると感じます。矢口の体育館では、子供だけでなく、大人も一緒に練習する姿が毎回見られます。7月18日の練習でF母娘のペアが、オーバーハンドパスを900回続けた場面はまさに親子コミュニケーションの象徴であり、かっこよく言えば「親子の協同作業」であったということです。子供はゾーンに入れば1000回、2000回とパスをやり続ける持続性を見せるもので、それが成長期の子供の特徴であり長所なのですが、大人同士ならば900回も続けてパス練習はできないと思います。100回続ければ疲れますからね。普通はやめます。それを900回も続けさせたのは、子供のやる気が大人にも飛び火したと効果だと私には見えました。
最近入部された1年生親子も、いつも親子で一生懸命練習していらっしゃる。1年生にはライバルもいますから、そのうちに我が子が大きな目標を意識し始めるでしょう。そうすると親子練習の内容もどんどんレベルアップしていくことでしょう。
成長していく組織。新たな建設は苦労を伴いますが、その分、楽しさもあるのではないでしょうか。