土曜練習日。
アンダー10の試合が2週間後に近づく中、チーム内はみんな、その目標に向けて動いている感じがします。
写真画像は保護者の皆さんが用意してくださっている横断幕です。
PTAバレーボール部で使っていたものですが、残念なことにPTAバレーボール部は廃部になってしまいましたので、横断幕をお借りして、大会の盛り上げに使わせてもらうことになりました。
今日はアンダー10大会に向けて、部内練習試合を行いました。
基礎練習が大事な子供たちなのは明らかですが、試合経験を積むこともまた大事なことなので、せっかくたくさんの部員と大人部員がいるのですから、せめぎ合いになるようなチーム分けをして、アンダー10チームが練習試合を5セット経験できました。試合経験数が予定していたよりちょっと少なかったです。来週土曜日の練習では、四角リーグではなく三角リーグにして、試合経験数を増やそうと思います。
今日はアンダー10チームのレギュラーが2人休んでいたこともあり、相手のサーブが入ってしまったら点を取れないという試合が続きました。自分たちのサーブが走っていれば、少しは接戦に持ち込めるのでしょうが、サーブミスも多く出ました。これが試合なのですね。サーブ練習では入っているのに、プレッシャーのかかる試合で入らなくなる。だからこそ、試合経験を1セットでも多くすることが大事なのです。
もう一つ。
「練習はウソをつかない」という言葉通りのプレーが、たしかに試合にあらわれました。
セット間の練習を、今までにない厳しい内容にした子もいました。
ワンマンレシーブを10分間やらされた4年男子S君は、その厳しさが、何が何だか分からずに、しまいに涙を流してしまいましたが、その練習のかいあって、試合中にコート外に飛び出していったボールを追いかけて、コート内に取り戻すという「つなぎのプレー」を初めてできました。
試合の後に、アンダー10の子供たちに伝えたことは、「S君が、泣きたくなるほど練習した結果、コートの外のボールをつなぐことができた。練習はウソをつかないという言葉は、本当だったね。」ということでした。
以前、江東区で年間完全優勝をしたことがありました。
その子たちは4年生の頃に、4人がすでに身長150㎝以上あり、6年生のレギュラーチームに混じって試合に出ても、ブロックやスパイクで点を取るような4年生でした。4年生チームで関東近県の交流大会に行っても、表彰状を取ってくるような子供たちでした。
今の矢口のアンダー10(4年生以下)のチームは、そのような150㎝を超える子がいない。それどころか、140㎝も超えない身長の「ミニミニチーム」です。このようなチームが勝つためには、コートを走り回って、ボールを落とさないバレーボールをするしかありません。そのためには、基礎基本がとても大事なのですが、このへんの目標意識が高学年も低学年も、ものすごく低いことが、矢口のバレーボールの欠点なのです。私が「ランニングパスなど、1000回できて当然だ」とか「対人パスも100回など1本目からミスしないで続けるのが当たり前」と言っているのは、次の練習記録からも分かると思います。
2002年10月の「辰巳ジャンプ」の練習記録を示しておきます。
これまでのバレーボール練習の定説を崩すことを考えてみました。一般的に行われているパス練習は、目標数を100回続けるとか設定すると思うのですが、今日は「対人アンダーを3回ミスしたらそこで練習終わり。」
という設定をし、誰が一番長く続けていられるかを黒板に書いて見れるようにし、高い緊張感の中で練習しました。ペアは5~6年生と2~3年生の2人組でやらせます。
1本も下に落とせないという状況の中、辰巳ジャンプの中でも一番小さい(身長117㎝しかない)2年生が、5年生を相手に「628本」続けるという記録が誕生。これに刺激を受けて、3年生・6年生ペアが「616本」。
この調子でやれば、たぶん10月中には1000本続けるにちがいありません。