地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

06年初春の平凡なDLシーン (4) 隅田川2

2006-03-13 10:47:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 先日、隅田川のセメント荷扱場にDE10がセメントタキを押し込むシーンをご紹介しましたが、今回の記事はそのつづきです。ここでのDE10の基本的な役割は単にヤードからの出し入れのみで、それ以外のきめ細かい入換は、黄色塗装がきりりと締まった表情のスイッチャー (日車25トン) が担当しています。DB251・252の2輌が生息していますが、私が訪れたときは基本的にDB251の出番がもっぱらで、DB252は側線の一番奥に転がされたままになっているのが少々気になるところです。
 それはさておき、このスイッチャーが動き出しますと、JRの汽笛よりもより柔らかい「フゥゥォッ」という音色を響かせながら、狭いヤードの中を小気味よく走り回ります。一回当たりの動く時間が非常に短いのがただただ残念ですが……。
 ↑の画像は午後1時半頃。奥の荷役線から数車のタキを引き出して、あれよあれよという間に結構なスピードで通過して行くところです。その後折り返して一番手前の線路にタキを留置したのち、単機で再び車庫 (画面左) の手前に戻り、この日の列車で到着したセメントタキがDE10によって押し込まれるのを待ちます。
 次の出番は13:50頃。DE10が押し込んだ8車ほどのセメントタキをゆっくりとさらに奥へ押し込んで行きます。その後、細かく編成を分割して複雑な入換をするのかと思いきや……一定程度の位置まで押し込んだらそれでおしまい。スイッチャーは単機となって、車庫に入ってしまいました (-_-)。
 その後はいつ動くか見当が付かないため、常磐線に乗って南千住を後にしましたが、まあこの僅かな入換を目に出来ただけでも幸せなことなのかも知れません (^^)。
 そして、ダイヤ改正まで残りあと数日……。この平凡すぎたはずの光景も、いまやすっかり「非凡」なものとなり。記憶の彼方へと去ろうとしています。タキの出し入れが南千住の駅前で再現されるのはあと何度なのでしょうか……。
 ※このシーンは、濃いぃ貨物スポットブログ「ロジ担」さんでも詳しく紹介されています。