わたらせ渓谷鐵道初訪問で取り敢えずの折り返し点となった大間々駅は、本社・検修区が置かれた沿線最大の駅で、昼寝中のDCや、観光シーズンに運行される客車列車などが留置されているため、これがなかなか楽しめます (^^)。しかも、山懐に抱かれた構内の雰囲気は、古き良きローカル線情緒そのもの! 桐生方面ホームへ向かう際に渡る跨線橋からの構内の眺めもなかなか素晴らしく、じっくりと観察しているだけで時間があっという間に過ぎてしまうほどです。列車で到着後、すぐには外に出ずホームで撮影させて欲しい旨をお願いすれば、快く承諾してくださると思います。
というわけで、主力のわ89-310型は前回ご紹介しましたので、今回は大間々駅で見られるその他の車両を少々……。まず↑は、89年に足尾線を引き継いで開業したときからのLE-Car、わ89-200型です。同時に登場したわ89-100型との違いは、ロングではなくセミクロスであることによります。ただ、LE-CarはLE-DCのわ89-300・310型に比べると如何せん乗り心地が悪いためか、こうして端で見ている限り、ラッシュアワー専用という雰囲気が漂っていました (実際にはどうなのでしょうか ^^;)。しかしまあ、かつての第3セクター開業ラッシュとともに一世を風靡したLE-Carも消える一方ですから、徐々に貴重な存在となりつつあることは確かだと思います……。
そしてこちらは、12系のお座敷客車「やすらぎ」を購入した「サロン・ド・わたらせ」と、わたらせオリジナル塗装になったDE10 1537です。2輌のスハフ12の中間に京王5000系を種車としたトロッコ客車2輌を挟み込んだ編成 (4輌ともわ99-5000型に改称) は、残念ながら撮りにくい位置に留置されていたため撮影していませんが、茶色ベースのシブい塗装をまとったDE10 1537を見ていると、今度訪れたときには旋回窓が凛々しいこのDLが先頭に立った客車列車を撮ってみたい……という欲求が (^^;)。もう1輌あるDE10は国鉄色そのままのようですので、当たる確率は5割で、何度か遠路はるばる通わなければならないでしょうが……(^^;;;)。
このように魅力ある車両を有するわ鐵も、1年有効1万円のフリー切符「わたらせ夢きっぷ」の販売戦略を誤ったことが一因ともなり (定期券客がこちらに移行してしまうことによる大減収を、沿線一般住民のサクラ購入分が穴埋めすることによって、結果的に増収を狙ったようですが、全くこのようにはならなかったようで……)、経営が苦境に陥っているとか。そんな危機となればなおさら、四季折々に美しいわ鐵に通い、僅かでも運賃収入に貢献したいものだ……と思っているところです。もっとも、3~4ヶ月に1回に通って元を取るだけのヒマもなかなかないのですが……(-_-