地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東海道・宴の後……次は185系か?

2006-03-20 10:01:22 | 国鉄型車両


 東海道線東京口から113系が走り去ってしまい、何とも言いようのない虚脱感が続く今日この頃ですが、抵抗制御の国鉄型車両らしいどっしりとした走りっぷり自体はまだまだ楽しむことが出来ます。……そう、いつの間にか最古参になってしまった185系です。

 185系と言えば、登場当初は斜めラインの外観+茶色系を主体とした車内が余りにも新鮮で (113系も165系も椅子は青と決まっていましたから ^^;)、営業一番列車の時刻 (初運用は普通列車でした) が新聞に載っていたのを良いことに、藤沢と小田原の間を往復したものです。これで急行「伊豆」の165系はなくなって行くのか……と思いつつも、当時165系は急行「東海」や大垣夜行で残ることが明らかだったので、余り危機感めいたものはなかったですね (^^;
 この電車、急行として走り続けたなら非常に素晴らしい電車だったと思うのですが、あとで京阪神や名古屋圏で117系の新快速・快速というものを体験するにつれ、こんな転クロで「特急」ってちょっと……バブリーな世の中ということで、放っておいても客は乗って来ると足元を見ているのではないか?という思いが強まったことから、個人的に185系を利用するのは基本的に普通列車オンリーということが長らく続きました (ま、大学生の頃までは、自分の金で特急に乗るなんて考えられないほどビンボーな18きっぱーだったからですが ^^;)。

 しかし、バブル崩壊以後伊豆に行く人が激減し、特急踊り子も見かけるたびにスカスカという状態が続き……SVOとのスペック的な落差は特急料金の差以上に目も当てられないものに……。さすがにこれではサービス上まずいとJRも思ったのか、リクライニングシートに改造されてからは「まあ乗ってやっても良いか」ということで、北関東方面にたまに出かける際には利用したものです (高崎線普通列車にサロがなく、ロングの211系が余りにも多いのに閉口していたこともありまして ^^;)。そして最近個人的に、深夜の「湘南ライナー」をたまに利用するようになってからは、東海道線でも乗る機会が増えました。
 そんな185系も、既に房総特急がE253・E257系化された今日、窓が狭いこともあって、又しても「特急」としては明らかに見劣りするようになったように感じられます……。下手に窓が開くのも災いして、最近ではたまにすきま風も感じますし (爆)。
 というわけで、ひょっとすると波動用として残っている183系以上に、185系の先行きは長くないのでは……という気がする今日この頃です。個人的に写真を撮る場合、かつての斜めラインと今の塗装はどちらも余りお好みではなく、新幹線リレー号用として登場した車両のグリーン横一本帯塗装が一番良かったな~と思っているのですが、この際ゼイタクも言っていられず (^^;)、東海道線をここ20年以上走り続けたもう1つの主役であった185系もぼちぼち記録強化しなければなぁ……という気がしています。ともかくまあ、何事も「お別れ」が始まる前の地道な訪問が大事ですね (^^;