地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急1000形、すっかりレアな存在に・・・

2009-05-08 00:03:00 | 大手民鉄 (京急)


 横須賀線つながりとして、久しぶりに京急ネタを……。
 既に諸々のニュースなどで伝えられている通り、昨日の京浜間ラッシュアワーを直撃したダイヤ崩壊大混乱は、誠に凄まじいものがありました……。私も毎週木曜日は仕事の都合上、横浜から東海道線を利用して都心へ向かっているのですが、昨日は京浜東北・横須賀線の人身事故やら車両故障やらによる全面長時間運休に伴い、東海道線や京浜急行に通勤客が殺到しまくり、当然の成り行きとして主要各駅の入場規制や大幅な遅延という展開に……(-_-;)。私の場合、相鉄から横浜駅南改札を経て東海道線に乗ろうとしたところ、南改札は何と閉鎖中ということで、機転を利かせてそのまま京急へ。相鉄から殺到して来る客で南改札に近い京急ホームは超カオスと化していましたが、とりあえず最初に来た高砂行き特急への乗車を諦めて品川方先端まで行った結果、次に来た品川行き快特には余裕で乗車♪ 2100系最前部の「展望席」の後ろに立って、京急はもとよりJR側の状況を確認しながら来たのですが……JRからなだれ込んで来た客で京急川崎・鶴見などはホームが危機的な状態。そして繊細なガラス細工のような京急のダイヤも崩壊した結果、とくに蒲田の空港線単線部でのやり繰りに手間取っているようで、空港線になかなか入れない北総車が平和島で足止めとなり、そのすぐ後ろには別の列車がダンゴ状態。平和島~大森海岸間の短距離に、何と5本も詰まっているという……(@o@)。
 そんなこんなで結局、ふだんなら東海道線や京急の快特で15分少々しかかからない横浜=品川間の移動に1時間もかかってしまいましたが、後でネットやニュースを見てみると、それでも各駅での入場規制や進退窮まる押しくらまんじゅうに巻き込まれたわけではなかった分だけラッキーだった……ことを知りました。そして、何よりも印象的だったのは京急の運転士氏の奮闘ぶり……。私が乗った列車の運転士氏は三十路後半~四十路?のベテランで、無線で他の運転士氏を励ましながら、JRから降りかかってきたとばっちりの中で必死に列車を前へと進めようとする姿勢は誠に敬意に値します……。
 いっぽうで、行き交う列車を眺めていて、計り知れない衝撃も……。何と、横浜から品川までのノロノロ運転のあいだに数多の列車とすれ違っているというのに、旧1000形が一本も来ないとは一体……(-_-;;;)。



 最近なかなか来なくなった関東私鉄の名車といえば、他には例えば井の頭線3000系もありますが、こちらは朝ラッシュであれば今のところ必ず数本が走り、なかなか遭遇出来ないという事態はないはず。しかし京急1000の場合は怒濤のような銀1000増備のあおりで、大師線以外では待てど暮らせど滅多に来ないという事態が日常化してしまったなぁ……と思い知らされた次第。まぁ、たまに乗っていますと、2本連続で1000形の普通車とすれ違うという運用上の偶然もありますが (駅撮りでそういう奇跡的な機会に遭遇したいものです……)、基本的にはもう「来るまで待とう」という気力が湧かないほど減ってしまったと言って良いと思います (来るまで待ち続けて結局3時間近く来ない……なんて洒落にもなりません -_-;)。そういえば、沿線に住んでいる「鉄」養成中の甥っ子も、最近は旧1000を見かけると、興奮して「あっ旧1000だぁっ!」と叫ぶ有様。つい1年前までは決してそんなことはなく、むしろ銀1000にご執心でしたので (→今では「銀1000?あっそ」という感じ。笑)、沿線民の実感としてもやはり「旧1000激減」なのでしょう……。
 というわけで、↑こんな感じでバリバリの順光の中を走る旧1000形6連を撮影したのは……早いもので1年前、それ以来ずっとご無沙汰……となってしまいました (鬱)。理由の半分は、多忙すぎて銀1000大量入線の前に時間を割けなかったからですが、もう半分は……たまに天気の良い日に時間を確保できても、そういう時に限って待てど暮らせど来なかったためだという……(-_-;;)。まぁ、撮り鉄復活以来、京急旧1000は少しずつ撮り貯めていることもありますので、とくに焦っているわけではないのですが、個人的な本線での順光6連撮影は下手をするとこの2枚が最後になってしまいそうだなぁ……と思うにつけ、やはり寂しさが募ります。
 むしろ、単に撮るならこれからは大師線や琴電の方が圧倒的に効率が良いわけで、これからは本線で快特に追われながら必死に加減速を繰り返す旧1000の乗り心地を楽しんだり、日中のスカスカな車内から起伏に富んだ沿線の風景を大きな窓越しに眺めることによって、長らく京急の代表選手として君臨し続けた旧1000形の最後の日々を胸に刻み込みたいと思っております。
 とりあえず、いつか必ず行われるさよなら運転は、700形のときと同じく大師線にて、1週間ほどHMを装着して通常運用に入れるかたちで行われるものと予想しておりますが、残された時間はとにかくもう少ないのかも知れません