地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

阪急京都線礼賛・09年5月 (1) 3300系特急

2009-05-22 22:29:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 【コメントへのレスが遅れており申し訳ありません】
 先月京都に出張して阪急嵐山線の新しい目玉となった6300系4連を激賞したことにつきましては既にアップした通りですが、その際に改めて印象づけられたのは京都線特急の過渡期ぶり。本来京都線を頻繁運転しているものと信じて疑わなかったはずの6300系8連は1本を見かけただけで、桂入庫編成が複数……。その代わりに9300系が大手を振って走りまくっていたのは仕方がないとして (高級な車両だとは思いますが、オデコと屋根が……)、5300系も特急として運用されているというマニアックな光景に目を見張ったのでした。
 というわけで、残存する6300系の活躍を撮るにしても、古い通勤車が激走する光景にシビレるにしても、阪急京都線は今が辛うじて旬なのかも知れない……と思った次第。そこで、今週再び京都を出張で訪れた際にも、2時間程度確保した撮り鉄タイムを阪急京都線に振り向けることにしたのでした。
 東京で午前中の用務を終えて「のぞみ」に飛び乗り、弁当を食べて車販のコーヒーを飲みながら、コーヒーの色と阪急マルーンを脳内で重ね合わせてワクワクしていあいだに京都に到着~♪ 四条烏丸へ向かう地下鉄 (近鉄3200系) の車内で約半分の客がマスクをしている光景に非日常を感じつつ (私もしてました)、烏丸駅の階段を下りて梅田方面行きを待っていたところ……ぬおぉぉっ!のっけから3300系のマニアック特急登場!! (^O^)



 というわけで、桂までの数分間ながらも3300系特急に乗車してみたのですが、1960年代気質の直流モーターから発せられるシブい唸りがトンネル中に響き渡り、さっそく気分は最高潮! 西院を通過して地上に出たあとはますますスピードもノリノリになって一気に桂川を渡り、短いながらも興奮のひとときが終了したのでした。時間があれば長岡天神から高槻市へとブッチギリで走る区間も楽しんでみたかったのですが、撮影時間を確保するためには仕方がありません (^^;)。いずれの楽しみ……ということで発車を見送り、待避中の8300系準急に乗り換えたのでした。年季の入った3300系が乗客多数の特急で、新しめな8300系がガラガラ・スカスカの準急とはこれ如何に?と思うのですが (ちなみのこの日の昼間、8300系は特急運用に入っていませんでした)、エネルギー効率を考えれば「抵抗制御車→駿足列車」「VVVF車→加減速を繰り返す鈍足列車」という使い方は必ずしも間違ってはいないわけで……(^^;)。
 それにしても、堺筋線乗り入れ用として製造された3300系が1本だけでも白昼堂々と特急運用で走っていれば十分オドロキに値するのですが、何とこの日は2本も走っておりました (^O^)。これって……関東的な視点から見ますと、今や琴電で現存するのみとなった京急旧1000系の分散冷房車 (登場時は非冷房) が8連の快速特急や特急でガンガン走っていた1970~80年代を思い切り彷彿とさせますなぁ……(*^^*)。そんな3300系、よく観察してみますとクーラーが全面的に更新されている編成もありまして (下の画像)、阪急としてはまだまだ3300系を使う気満々であることが伝わって来ます……。今後の9300系の増え方がどうなるのか分かりませんが、当面は2300系や6300系の置き換えに充当されると予想されますので、ひょっとすると3300系特急は長く見られるのかも、と思うのですが、果たしてどうなるのでしょうか?!