地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父110周年・三峰口の宴 (4) 黄茶1007F

2009-12-01 17:29:00 | 地方民鉄 (秩父)


 先日のニュースで、前原国交相が三峰口駅を「観光振興視察」目的で訪問し、機関士姿でC58のキャブから顔を出し御満悦な表情云々……が報道されておりましたが、個人的にはこのニュースを見た瞬間、「これは決して視察ではなく、門鉄デフ装着に合わせた公私混同に違いない(笑)」としか思えなかったのでありました。果たせるかな、RM誌編集長氏のブログを拝見しておりますと、何と!走行シーンの撮影という「視察」メニューも組まれており……(汗)。まぁ、バラ撒き予算費用捻出のために、短期的なコスト計算では決して割り切れないという意味でまさに《公共》的な性格が強い支出まで、あろうことか短時間の印象論的な屁理屈のみでバッサバサと削るという蛮行をやってのける政権にあって、公共交通の何たるかを恐らく最も良く理解しておられるであろう前原国交相には、一端の鉄ヲタのはしくれとして期待せずにはいられないわけでして……このくらいの「忙中閑あり」あるいは「肩書きを活かした鉄道の魅力の宣伝」だったらまぁ良いかな、と思った次第です。(以上の点に関するコメントはご遠慮下さい)
 それはさておき、最近の秩父観光振興においてSLの果たす意味が余りにも重要なものになっていることは百も承知ながらも、80年代前半から秩父鉄道にハマっている人間からみますと、やっぱり秩父と言えばシブい電車だろ?という思いを禁じ得ないわけで、そこで去る23日の画像をもう少々 (笑)。
 


 23日の三峰口イベントにあたっては、事前に車両の配置計画が公式HP上で明らかにされており、当日三峰口駅構内で撮り鉄する際に大いに参考になったのですが、そこから読み取れたのは……黄色+茶帯1007Fの南側には小豆1002Fが留置され、ドピーカンとなった場合には1007Fを単独で撮影できる時間が極めて限られるということ……。加えて、実際に当日三峰口駅を訪れてみたところ、1002F留置予定位置には先日アップしました通り水色1001Fが留置されており、結局1007Fを単独・ドピーカンのド順光で撮影できる機会は、1007F到着後の入換シーンと、1001F入換開始から1002F入換終了までのごくごく限られた時間しかないことが判明! そこで、編成の手前に架線柱が入ってしまうというきらいはあるものの、この限られた機会を100%活かすしかない!と思いまして、1007Fの三峰口到着前から脳内で撮影手順をイメージトレーニング……(笑)。実際その通りに首尾良く撮影をこなしてガッツポーズと相成りました(^O^)。
 それにしても……以前にも「懐かし画像」でご紹介しましたが、それまで100・300・500系といった秩父オリジナル車両の牙城にして、元小田急の800系も憩うオアシスであった三峰口にて、全く天地がひっくり返ったようなド黄色な塗装を纏って101系改め1000系を目にしたときの衝撃と困惑といったら……当時高校生だった私はひたすら脳裏で「ク○1000よぉ……」と悪態をかましまくったものです(^^;)。しかし、それ以来月日を隔てること約23年……。その三峰口駅で、黄+茶帯の1000系に激しく感動しまくるようになったということで、改めて時間の魔術をひしひしと感じる次第です (笑)。