思い出した頃にぼちぼちアップして参りました夏の韓国出張シリーズも取りあえず今回が最終回。あっという間の滞在を終えて帰国する日の朝、ソウル→安養というあっという間の短区間ながらも登場間もない「ヌリロ」に乗ったのですが、永登浦を発車後一気にスピードが上がり、窓の外の景色があっという間に流れて行く中、「ぬをっ!何じゃありゃ!」と叫ばずにはいられない存在が一瞬見えたのでした。日本のブルトレよりも彩度が高い紺色一色の車体が側線に停まっている……。ということは、もしかして超豪華観光列車「ヘラン」牽引機として塗り替えられたカマでは??と思いまして、当初は安養到着後ただちにソウル駅地上ホーム行き通勤急行(知る人ぞ知るレア列車)に乗ってソウル市内に帰る予定だったところを急遽変更! 時間の許す限り撮り鉄に徹することにしたのでした (^^;)。
そこで安養から各駅停車に乗って北上することしばし……じっと車窓を睨んでいたところ、紺色のカマが停車していた駅はKTXとの分岐点に当たる始興あらため衿川区庁[クムチョンクチョン]であることが判明! 寿司詰めの車内から抜け出して跨線橋を渡り、水原・天安方面ホームに向かったのでした。
あとでソウル市内地図帳をチェックしてみたところ、衿川区庁駅の脇には電機メーカーの工場があり、側線はこの工場への原料搬入や製品出荷に使われているらしい……ということが判明。そこでこの紺色罐は「ヘラン」が運行されない日のアルバイトとして、衿川区庁までの小運転と入換を担当していたのでした。JREのレインボー罐などがJRFに貸し出されるという事例はよくあることですが、よりにもよって特別編成用牽引機がヘロヘロな小運転に用いられるとは……さすが旅客も貨物も同一組織が経営する韓国ならではです。日本でカシオペア用EF81が安善に来るようなもの……と表現すれば分かりやすいでしょうか(とゆーか……最早あり得ないことですが、日本も国鉄時代の楽しさカムバァァック! ^^;)。
それはさておき、反対側のエンドを撮りたいので動いてくれないかなぁ……ということで、列車線を行き交うKTX・セマウル・ムグンファを撮りつつ待つことしばし……。結局30分ほど待っても全く動きがなかったため、なるべくサイドが写るようなアングルでも撮った後(2枚目の画像……植え込みやら何やらで、こう撮るのが限界 ^^;)、議政府行の電車に乗って宿に戻ったのでした。
今度この罐を撮るときには、「ヘラン」を連結した堂々の編成美を楽しんでみたいものです。と申しますか……豪華食堂車・サロンカーや豪華寝台車のみで構成された「ヘラン」に乗って韓国の濃いぃ鉄スポットをめぐり、とくに各地のヤードやお立ち台にて撮り鉄しまくり♪というツアーを日本人韓国鉄向けにプロデュースするならば絶対参加したいのですが……。