地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

長野電鉄薫風紀行 (6) 3500系O編成

2009-12-22 07:08:00 | 地方民鉄 (甲信)


 本日は冬至。冷える日も続く中、日が長く暖かい季節が恋しいですね。というわけで、これまでアップしそびれていた黄金週間明け撮影の長電カットをを年内にアップしてしまおう……という強引な企画の最終回です (^^;)。
 さて、長電にて長年活躍してきた3500・3600系は、周知の通り8500系の導入によって廃車が進んでおりますが、非冷房O編成の残存編成を差し置いて冷房車も廃車となるというあたり……端から見るとかなり異様に見えます (汗)。とくに夏場など、長野は標高が高いとは言え盆地ですから、涼しいというわけでもないはず。よくもまあ利用者サイドから「非冷房車ではなく冷房車を廃車にするとは何事だ!」という文句が殺到しないものだと思うのですが(それともやっぱりある?)、それでもN・L編成からも廃車が出ているのは、非冷房・閑散線区用ワンマンカーであるO編成と比べて走行距離が長く、ある意味で酷使気味であるためなのかも知れません (あくまで個人的な推測の域を出ません。悪しからず ^^;)。
 というわけで、あくまでマイペースな活躍が続く3500系のO編成、信州中野~湯田中間の区間運転および屋代線の運用に入っています。また、前者の送り込みとして、須坂~信州中野間でもO編成の営業運転が見られます。一応、なるべく客が少なそうな時間帯を選んでいるようですが……(^^;



 もっとも、ここに来てO編成の先行きに黄信号が点りつつあるような気もします。屋代線を乗り通しつつ、時折途中下車して駅撮りに興じていたところ、やって来たO1編成の幕が何と壊れており、代わりに貫通扉窓に大型のサボを掲示するようになっているという……。しかもこのサボ、その場しのぎの紙製ではなく、それなりにしっかりとしたプラ板製でした。要するに、O1編成はいずれ廃車が予定されているため、ムリして金を掛けて幕を修理するよりも、やっつけ仕事で作成したサボでやり過ごそう……という発想なのでしょう。  
 ちなみに、そんなO編成の天下となっている屋代線ですが、乗ってみた印象では……う~ん、千曲川河東地区で産出された農産物を信越線まで運ぶという当初の目的は失われて久しく、165系が駆け抜けたのも20年以上前の話となってしまったばかりか、超!年代物な駅舎も満足な補修を施されておらず(とくに松代駅は有人駅でもあるにもかかわらず、いつ崩壊してもおかしくなさそうな老朽化が進行しているように見えます)、強者どもが夢のあと。というわけで、屋代線の最大の存続理由はやはり、屋代の子会社工場&車両搬入口と須坂を結ぶ長大な連絡線としてなのだろうなぁ……と思ってしまったのでした (^^;)。長野を中心として放射線状に広がる人の流れと一致せず、その最も外延にある集落を結ぶだけという路線条件ではやはり先行き厳しいのでしょう (-_-;)。そして恐らく、将来遅かれ早かれやって来るであろう屋代線の転機が、O編成にとっての運の切れ目となるのかも知れません。
 それはさておき、果たしてO1編成の幕は修理されているのだろうか……と気になりまして (←ウソ ^^;)、今日は長野に少々出かけようか……と思ったのですが、急ぎの仕事が入ったため休みは取り消し。はぁ……(鬱)。