地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

撫順の電車FK1っぽい車両をつくる (1)

2009-12-14 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 えー、パッと見では何のことやらさっぱり分からない表題で恐れ入ります(爆)。
 私自身のGM板キットデヴュー1周年を記念し、かつ撫順電車壊滅的激減を嘆き悲しみつつ、満鉄ジテ改造の撫順電車っぽい車両をフリーランスで製作したことにつきましては、既にその過程をアップした通りですが、完成に当たって中国客車研究の大家・はいらーある様から賜ったお祝いのコメントの中にあった「次はYZ31改造電車など如何?」という一節に「ビビビッ」ときてしまいました(笑)。確かに、拙へっぽこ即席エンドレス線を走る車両のラインナップとして、撫順カラーに変更した鉄コレ凸型EL・ジテ改造電車&客車・中国国鉄塗装に塗ったスハ32が揃った以上、2000年代の撫順電車で最大勢力を占めてきたYZ31改造電車を欠かすわけには行かない……と。そこで早速、たまたま仕事が夕方で終わった帰り道、アキバのGMストアに寄り道しまして、それっぽい車両を製作するために必要な素材をかき集めてきた次第です。ええ、私はまさにおだてられて木に登るナントカ……(笑。もっとも、BMIが25を超えないよう筋トレに気を配っているところです ^^;)。
 さて、YZ31形とは、CNRで長年圧倒的多数を占めてきた「The・社会主義計画経済」な車両である22系客車の派生タイプとして製作された両開き2扉ロングシート車であり、大都市近郊の「市郊」列車として細々と使われてきた車両です。しかし今や「市郊」も優等列車の間合い編成や格下げ車を使うことが増え、ヘロい板張りのロングシートがぶっきらぼうに配置されただけで余りにもボロいスペックのYZ31がCNR線上を走ることはほとんどなくなり、地方の炭鉱鉄道などで細々と生き延びているようです。いやはや、とにかく存在自体が地味この上ない車両です……。



 そんな中でも撫順に譲渡されたYZ31は、どう見ても東風4形or東方紅3形DLのマスクに似せているとしか思えない顔を用意され、ジテ電車と同じく動力集中式の電車「FK1形」に改造されて活躍してきました。なお、車内には撫順オリジナルの車番と、CNR時代のYZ31形としての車番が併記されているのがミソ (笑)。
 では、そんな撫順電車「FK1」をつくるにはどうすれば良いのやら……。如何せんGMの板キットは日本型車両を作るためにのみ売られているわけで、中国国鉄の中でもひときわ知る人ぞ知るマイナーで濃いぃ存在であるYZ31形をつくるのは至難の業……。だいたいマスクにしても、CNRのNゲージ車両をマイ○ロエースあたりが手がけない限り、まず手に入らないわけで……(それはジテも同じか ^^;)。そして最も凶悪なのは側面のドア。思い切り奥に引っ込んだ位置にある……。こればっかりは拙へっぽこ模型公司 (爆) の技術力不足ゆえ、あるいは再現のためにかかる手間が恐ろしく煩雑になり、動力を組み込む際にも影響が生じることから、引っ込めるのを省略せざるを得ません (苦笑)。
 そこで結局は、実車のイメージをそれなりに重視しつつも、GM板キットで補える部分を最大公約数的に組み合わせることによってしか作れないと判断しまして、以下の組み合わせとしました。

*スハ44車体側面&屋根+101系ドア(運転室扉及び窓も含む)
*スハ44の切妻
*京王井の頭線3000系の2枚窓から下
*国鉄80系マスクのうちオデコ前照灯部分
*京王井の頭線3000系のオデコ前照灯を切除して腰回りライトに
*スカートは小田急新3000形パーツの流用を構想中
*台車はクロスポイントのKD-39を黒く塗る予定
*動力は鉄コレTM-08 (横着してDT21 ^^;)

 というわけで、早速勢いに任せて切り接ぎの鬼となり (爆)、基本的な車体組みをしてみた次第ですが……何か微妙……(^^;)。正面の湘南窓がタレ目なのは、最もとんがり具合が弱い井の頭線マスクを流用したため仕方がないというわけで……(^^;;)。側面も現状ではCNRというよりも台鉄の藍色普通車みたいです(と申しますか、このままシルヘッダー付きの2扉両開き客車を作りたいのですが……。日本にもこういう客車が欲しかったです -_-)。そして、これからシルヘッダー削除・プラ板埋め・パテ盛り→削り出しで実車っぽく成形を進め、リブをプラ線か真鍮線で再現するつもりですが(既に鉄コレ動力を仕込む車両には工事を施し、ツメを設けるため一部の窓を埋めてあります)、窓を埋めたら埋めたで窓間隔の広さから、YZ31というよりもRZ21(古い写真でしか見たことない……) の改造車という感じになってしまいそうです (^^;)。実車の窓配置は3+D+5+D+3ですが、なるべくGMキットの台枠や屋根、それに鉄コレ動力を活かしつつ、かつスハ44の窓素材を活かすとなると、2+D+5+D+2とするのがデフォルメの最適解かなぁ……ということで (汗)。
 こんな感じで製作を始めた撫順電車第2弾、完成するのか??……と (^^;