地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父110周年・三峰口の宴 (5) 小豆1002F

2009-12-17 00:06:00 | 地方民鉄 (秩父)


 記念イベントにおける感動のシーンといえば……先月23日の秩父・三峰口において最も気合いが入ったシーンをアップするのを忘れておりました。本当に早いもので、あと少々で1ヶ月が経ってしまうのですなぁ……(滝汗)。
 既に周知の通り、この日の三峰口には2種類の旧塗装を施された1000系が並び、日中のド順光を受けて魅惑の表情を見せていたわけですが、その一番最後を飾る究極の一幕として当日絶対に外せないと思っていたのは、小豆1002Fが再び留置線から動き出すシーン! 予め告知されていた入換時間と太陽光線の位置、それに背後の武甲山の見え具合から判断するにつけ、超ド順光に映える前パンのデハ1002と、背後に高く蒼く聳える武甲山を同じ画面に入れることが出来るのではなかろうか……と計算したのでした。そこで待つことしばし、構内業務放送用のスピーカーの柱がビミョーな位置に立っているという問題はありますが、それを差し引いてもなお余りある最高の一瞬を切り取ることに成功しました……v(*^O^*)v



 その後は、引き続いて入換を行う黄色+茶帯1007Fを撮るべく構えていたのですが、あらら……全てがうまく行くわけではなかったという……。1002Fの入換直後に太陽は背後の稜線に隠れてしまい、手前の三峰口駅構内は一気に真っ暗。武甲山との明暗差は唖然とするほどに開いてしまいました (-_-;)。というわけで、思わずガックリしたのと同時に、朝から立ち通しで粘ったことに伴う疲れがドッと出てしまいまして、「まぁ究極の1枚を撮ったことでもあるし、急に寒くなった三峰口駅で長居をすることもあるまい……」とばかりに1002Fに乗車。ふだんの三峰口発車時とは正反対の過激に暑苦しい雰囲気(爆)に耐えること20分少々で御花畑に到着し、東飯能・八高線経由で帰宅したのでした。
 嗚呼……それにしても夢のように美しき哉、秩父の小豆旧塗装!! これぞ昭和の地方私鉄の王道です!と言わんばかりの魅力が車体全体から湧き出づるかのようです……(*^^*)。こういう普遍的に地味で美しい塗装は、たとえ国鉄形車両であっても当然のように映えるのだということが改めて痛感されます。残念ながら多忙により、結局今年一年、秩父といえば何らかのイベントが行われるときのみの訪問となってしまいましたが(例外はまだ寒い1~2月、デヴュー前の7000系の様子を見に広瀬川原を訪れたときですが、とくに2月の訪問は7002F処女試運転に当たってしまったという……超ド級のイベントに早変わり♪)、来年はなるべく機会を設けて秩父沿線を訪れてみたいものです。