地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

登場30周年の江ノ電1000形 (3) 抹茶な重連

2009-12-03 00:13:00 | 地方民鉄 (東海道)


 先月来日した美国総統欧巴馬氏(大陸風表現ではありませんぞよ。笑) 曰く、子供の頃訪れた鎌倉では大仏よりも抹茶アイスの方にハマってしまったとか。やはり「花より団子」というのは万国共通の習いなのでしょう。そして江ノ電沿線を訪れる「鉄」にとってもこのことは言えるわけで……大仏様は常にそこにあってお逃げにはなりませんが、江ノ電の車両は盛者必衰。美味しい車両や編成を見かけたらその場で惜しみなく時間を割いて記録しておかないと後々後悔することになります。
 とくに、最近江ノ電を訪れるにつけ、個人的に外せないなぁ……と思っておりましたのは、現在の標準塗装であるダークグリーンとアイボリーのツートンカラーのみを纏い、鬱陶しい広告を一切つけていない1000形が、たまたま重連になっているという状態……(*^^*)。周知の通り、現在の江ノ電では全ての編成が混結可能であり、1000形の連結相手は305Fから新500形までそれこそよりどりみどり。標準塗装の1000形がド派手なラッピング編成との重連を組んでいたりしますと、薫り高く苦い抹茶のようなシブい味わいがかなり消し飛んでしまうきらいがあります。それだけに、たまたま標準塗装1000形の重連に遭遇したりしますと、これはこれで305F並みの奥深い感動を味わうことが出来るといふ……(^O^)。



 とくに2枚目の画像は何と……1001F+1002Fという、1000形最古参&釣掛コンビでやって来たという超レア (?) シーン!! しかもバリバリの順光!! 305Fや「嵐電号」の撮影との兼ね合いで、後追い撮影であるのは我ながら少しだけ遺憾でありますが (^^;)、もし王道通りにこちらに迫って来る編成を待ち構えているとしても、手前の道路に歩行者やクルマがカブってしまったらお仕舞いですので(そういう愕然シーンは江ノ電を撮っているといくらでも遭遇するという……)、これはこれで最高に気に入っている1枚です。
 それにしても気になるのは……とくに1001Fについては検査から時間が経っているためか、相当汚れが目立っていること (-_-;)。間もなく迎える営業運転30周年記念を前に、この状態で記念日を迎えるとしたら少々寂しい……という気もします。いっぽう、入場したついでに釣掛駆動をやめてVVVFに改造し、さらにあと20年使う……という展開もあり得るわけで (これも300・500形の例に照らした単なる想像に過ぎませんので御注意!)、30年の節目を迎えた釣掛1000形の今後は地味~に目が離せないものになるのではないかと思っております。

 ……なんてことを考えていたら、ここにきて驚愕の新展開が現実に! 
 昨晩、怪社での長時間ハード勤務を終えてヘロヘロになって帰宅する途中、「ちぇっ……8500系で来る可能性が高い急行が5001Fだったし……」と内心ブツブツ言いながら、眠い目をこすりつつ中央林間で乗り換え、小田急江ノ島線のホームに向かおうとしたところ(こんなショーもない路線を利用する賎民でスンマセン ^^;)……普段はほとんど気にも留めない「江ノ電沿線だより」ポスターに収まった1枚の写真が目に飛び込んできました。何と、1000形30周年を記念して、登場時標準塗装復活決定!!(^O^) いや~眠気が一気に吹っ飛びました(笑)。結局、登場時塗装が消えてから僅か数年にして早くも復活することになったわけですが、江ノ電社内でもやはり「これがなければ記念すべき名車の30周年を祝うことにならない」と考えているのかも知れません。