
現在の本牧線を担っている2台の機関車は、神奈臨の現役最古参と最新鋭車両の組み合わせ(但し最も新しいDD602は塩浜所属)。しかもそれぞれ色違い。記念HMも全く異なるデザインが取り付けられています。そこで、どちらも首尾良く撮影出来れば……と思うのが人情というものですが、全ては運次第でうまく行くとは限らないのもまた事実。とくに私の場合、HMが取り付けられてからというもの、なるべく早期に両方を記録するべく、少しでも時間的余裕が出来れば(いや、無い時間をムリヤリひねり出して) 何度も何度も本牧へ通ったのですが……オーマイガー! 行く度ごとにDD5514が運用に入っており、DD601はクラの中でC56と一緒に睡眠中 (T_T)。嗚呼……本牧という場所の袋小路的性格もあり、何でわざわざここまで来たのにDD601にフラれ続けるのか……と、己の不運を呪ったのでした (^^;)。
そういえば、DD601が川崎地区でデヴューした当初、一刻も早く千鳥線での濃いぃシーンを激写するべく足繁く通い、出退勤ついで鉄に励んだものですが、何度訪れてもDD5515ばかり現れ、DD601にはフラれまくった……という悲しいトラウマを思い出しました。そう、自分にとってDD601という存在は、求めても求めても永遠に手に入らない高嶺の花の美女……(んなわきゃぁないか。笑)。

しかしこうなったら、何が何でもDD601のHM姿を撮らなければ気が済まないというもの。そこで、DD601に当たるまでは他の全ての撮り鉄対象に優先させて本牧に通うぞ!と決心したところ……5度目の正直(爆)にしてようやくDD601の運用に当たりました(*^O^*)。バンザーイ!!\(^O^)/ 個人的には、国際埠頭線が陥落して以来の本牧訪問はなるべく明るい曇り日を選び、少しでも多くのカットを選びたいところではあるのですが、HM掲示期間である12月下旬までの残り時間がもうほとんどない中では贅沢も言っていられず、ドピーカンな日でも敢えて本牧を訪れた次第。そして、辛うじてド順光気味で撮影可能な限られたスポットを厳選し、事前に脳内でシミュレーションした通りに立ち回り、きっちりと撮って大満足! いや~蒼い車体に赤アクセントのHMが実に良く似合っています……(*^_^*)。背後のベイブリッジやコンテナ溜まりとの組み合わせも如何にも本牧っぽく最高です (2枚目は道路の柵越しに、58mm口径望遠ズームで撮影)。
というわけで、今後の神奈臨本牧線に良き未来あれ……!と思う師走ではありますが、同時にいろいろと懸念材料が多いのも事実。まず、毎年恒例の期間限定カーパック輸送は、折からの世界金融危機のあおりを受けて全滅してしまいましたが (号泣)、果たして来年は復調軌道に乗るのでしょうか……。また、確か国交省の支援を受けて鳴り物入りで始まった本牧埠頭への海コン直通輸送も、どう見ても繁盛しているとは思えない……。それに、渋川行き工業塩の輸送で命脈が保たれていた国際埠頭線も、代わりになる輸送品目は見あたらない模様……。同じく定期貨物が消えた水江線はレール磨き列車が走っている一方、国際埠頭線は側線扱いゆえ完全に休止状態で、踏切も使用停止となって久しく、相鉄・相模大塚と同じような運命をたどりつつあると言えます(もっとも、国際埠頭線は除草が行き届き、相模大塚ほど荒廃した印象はないのですが)。さらに衝撃的なことに、本牧で撮り鉄する際の最大の楽しみであった横浜本牧駅1Fの食堂が撤退してしまい、メシを食うならわざわざ根岸まで戻らなければならなくなってしまったという……(ここのタンメン好きだったのにぃ!……号泣)。「環境に優しい鉄道貨物輸送」のはずなのに、それが全面的に活かされていないもどかしさを本牧の光景から感じざるを得ません。まぁ、関係業界とは縁がない一個人の撮り鉄としましては、見果てぬ繁華の再現を夢に見つつ、今後も折に触れてミナトの果てを訪れることにしたいと思います。

かなりん社紋デザイン~♪
前後同じHMであれば、ドピーカン・ド逆光の悩みはないのですが・・・。

(おまけ)コキ50000形式写真 (爆)。いや、背後のコンテナの山にご注目。
クラの中の秘蔵C56を引っ張り出して内輪の撮影会も開かれたとか……。