地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

江ノ電1000形30周年の宴 (1) 登場時塗装

2009-12-12 15:15:00 | 地方民鉄 (東海道)


 江ノ電1000形が登場してから早いもので30年。「サンライン」復活以来、その祝賀ムードが徐々に高まってきた(?) 昨今ですが、本日ついに真打ちとして1001Fが登場時の塗装に戻され、極楽寺にて御披露目の撮影会が開催されました! しかも今日は「サンライン」と「嵐電号」が並ぶということで、30周年記念の撮影会として地味に超豪華なラインナップ! そこで、混み合いそうなイベントが苦手な私ではありますが、先月の秩父イベントと並んで撮らずに捨て置くわけには行かず、開始間もない10時15分頃に極楽寺に到着したのでした。
 しかし……極楽寺の最大の問題は、架線柱の間隔が密であること……。とりわけ今回の撮影会は冬至間近なタイミングで開催されることもあり、盛大に影がマスクに落ちまくってしまうのではないか、と懸念しておりました。そこで、今日は何とか曇ってくれよ……と願っていたのですが、蓋を開けてみれば嵐のあとのドピーカン……(@_@;;)。このため撮影には様々な制約があり、何をどういうタイミングで撮れば良いやら悩ましいひとときとなりましたが、何とか1000形の晴れ舞台を記録することが出来ました(^^)。



 本日のハイライトは、午後1時からの1000形登場30周年HM御披露目であり、リアルなイラストも入った立派なHMが実に登場時塗装とマッチして素晴らしいの一言……。レア幕である「極楽寺」も良い味出しています(*^^*)。とはいえ、この時間にはイヤ~な影が……(-_-;)。
 というわけで、最も良い感じで撮影出来たのは、極楽寺に長らく秘蔵されていたブルーリボン賞受賞記念HMを取り付けていた11~13時(とくに12時前後) でありました。29年前には鮮やかなピンクやブルーだった造花のバラも(きょう発売の記念切符兼復刻カタログに当時の画像あり)、年月を経てドライフラワーのような色に変色していますが、何やらタイムカプセルを開いたような不思議な企画であるようにも思われ、いや~良い味を出しておりました (^O^)。個人的には、奥の作業場前に展示されていたデヴュー記念HMも取り付けて欲しかったなぁ~と思うのですが、やはり江ノ電にとっては1000型がブルーリボン賞を受賞したことが何よりも記念すべき歴史的ひとこまだったのでしょう(鉄道友の会から贈られた盾の本物も展示されていました)。
 それにしても、いま改めて登場時塗装を眺めるにつけ、この電車が既に30歳を迎えたとはとても思えないほど「普遍的で不変の新しさ」を感じます。そこで、30年という時間は余りにもあっという間なのだなぁ……と思う一方、1980年代にはまさか半鋼製車党の自分が1000系列を撮りまくるようになるとは予想だに出来ず、この間に流れた歳月の重みをズシッと感じる次第です……。