首都圏などの平地よりも少々遅れて季節が進む信州では、まさに梅雨入りするかしないかという頃合いに緑が次第に濃くなり、水も温んで代掻きや田植えが始まります。そんな瑞々しい季節に別所温泉を訪れた以上、時間が許す限り保存車両だけでなく現役の元東急陣営も撮らなければ精神衛生上よろしくありません (^^;)。雨露に濡れたあとの緑を眺め、清浄なる空気を深呼吸しながら撮り鉄に励めば、ほのかな硫黄臭漂う温泉や新鮮な山海の美食との相乗効果も自ずと絶大というものでしょう (^O^)。そこで、別所温泉駅前にてモハ5252としばし戯れた後は、夕食の時間までもうしばらく余裕があるということで、少々八木沢寄りの位置まで下って行きまして、軽く雲海気味の風景を眺めながら、40‰の急勾配を必死に登ってくる列車を撮ることにしました。待つことしばし……やって来たのは、2年前にも走行シーンを撮った「自然と友だち2号」1003Fでありました~。
う~む。この編成はアクセントとして上田交通時代の濃紺も正面&車端部に用いられており、「自然と友だち1号」1002Fと比べて引き締まった印象が魅力的ではあります。雨が上がっても急速に天候が回復するわけではなく、かなり暗~い雰囲気も漂う中では、赤黄青の色彩が思いがけずビビッドな効果を見せて良い感じです (^^)。というわけで、数分後に折り返し、シングルアーム前パンを振りかざしつつ上田へ向けて駆け下って来るところを、アウトカーブから激写! 別所温泉手前の急勾配カーブ界隈は、バックの公道のものを含めて電柱が多く、何度来てもどの位置でシャッターを切ろうか迷いますね~(汗)。
こんな感じで1003Fを撮った後、もう少々粘っていると今度は標準赤帯の1004Fが登ってきましたが、雲が相当厚くなったうえに。17時30分過ぎという時間も時間だけに、非常に暗い印象のダメダメなカットとなりました……。夏至まで約20日という好条件、そしてEOS5D MⅡという飛び道具を以てしても、どんよりとした夕暮れには勝てません……。天気さえ良ければ、斜光線を浴びてギラリと輝く元東急!というカットを得られたはずですが……。
あと、勿論1000系でもまぁ良いのですが、出来れば丸窓&上田交通旧塗装ラッピングの7253・7255Fに来て欲しい……というのが正直なところであります (汗)。2年前の訪問時には動いていませんでしたので……。そこで、別所温泉滞在中に再度特別作戦を発動することになったのですが (爆)、その模様は改めて……(^^;